お酒を飲み過ぎる夏、肝臓の働き高める食事とは

まだまだ厳しい残暑が続いている。今年の夏は節電やサマータイムなど生活の変化が大きい。心身にストレスを抱え、飲酒する機会が増えた人もいるだろう。「百薬の長」といわれるお酒だが、飲み過ぎると体に害を及ぼす。健康的にお酒を楽しむ方法について、専門家に話を聞いた。

「夏はビールが一番おいしい季節」と話すのはビールの飲み方やマナーについて詳しいキリンビールの山本武司さん。暑い日に汗をかいて喉が渇くと、ビールをごくごく飲みたくなる。実際、7~8月は1年のうちで最もビールの販売が伸びる季節だ。

一方、飲み過ぎには注意が必要だ。山本さんは「喉の渇きを潤すうちに、知らず知らずに多くのアルコールを摂取してしまっていることがある」と語る。アルコールには利尿作用がある。たくさん汗をかいた後でお酒を飲めば体から水分がさらに失われ、血中のアルコール濃度が上がって酔いが回りやすくなる。

ただでさえ夏は食欲が無くなりがち。冷たい物や甘い物ばかりを食べていると体は弱ってしまう。そんな状態で飲酒を続ければ、体への負担が高まる。

特に気を配るべきは肝臓。アルコールは胃と腸で吸収されて肝臓に運ばれ、アセトアルデヒドという物質に分解され、さらに酵素の働きで酢酸などになって体の外に出る。

休肝日を設ける

肝臓は人間の体の中で最も大きな臓器。有害な物質をきれいにしたり、栄養素をエネルギーに変えたり、500以上の機能を持つ。日本肝臓学会専門医の須田都三男さんは「飲み過ぎなどで肝臓の機能が低下すると、体内に取り入れた栄養素をうまく利用できなくなり体調不良につながる」と注意する。体のだるさや疲れやすさなど、一見肝臓とは関係が無いように思える状態も招いてしまう。

肝臓にしっかり働いてもらうにはどうすればいいか。(1)お酒の適量を守る(2)バランスの良い食事をする(3)定期的にスポーツをして肥満を防ぐ――須田さんが勧める3原則だ。

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