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メタボ対策 体質を見極め、効果的に病気予防

2011/8/18 日本経済新聞 プラスワン

メタボ体質の判定法に関する発見も相次いでいる。筑波大学と虎の門病院(東京都港区)の研究グループは、人間ドックを利用した人で糖尿病でない6241人を5年間追跡調査したところ、血中のブドウ糖の濃度を調べる空腹時血糖値検査で「正常高め」だった人が糖尿病を発症した割合は9%だった。これに対して、過去1~2カ月の平均的な血糖状態を調べるヘモグロビンA1c検査も「正常高め」だった人では、38%が糖尿病を発症した。

両方の検査を行えば、未病段階で糖尿病になりやすい人を探せる可能性がある。同グループでは、20歳のときから体重が10キログラム以上増えたことのある人もメタボ体質である可能性が高いことなどを明らかにしている。

メタボ体質の可能性の高い人の特徴は1ページの図の通りだ。特に親族に生活習慣病を患っている人がある場合は、かかりつけ医に相談したい。現在では、空腹時血糖値だけでなく体内の糖や脂肪の代謝を調べる検査方法が用意されているので、体質に合った生活改善方法を見つけ出すことにもつながるという。

島野教授は、動物実験で体質が生活習慣病の発症に関与する基本的なメカニズムの解明にも取り組んできた。そして、マウスの臓器で作られる脂質である脂肪酸の性質を変化させると糖尿病や動脈硬化になりにくくなることがわかった。

島野教授は「EPA(エイコサペンタエン酸)など不飽和脂肪酸が動脈硬化を防ぐことはよく知られている。生活習慣病の予防効果を決める秘密が脂肪酸にありそうだ」と話す。将来は、食品や薬などで体質を改善する方法を解明したいという。

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