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昼休みに仮眠のすすめ 短時間で頭すっきり

2011/8/11 日本経済新聞 プラスワン

夜の睡眠十分に

 短時間で午後の眠気解消に効果があるプチ仮眠だが、夜の寝不足分を本格的に補えるほどの威力はない。高橋上席研究員の実験でも確かに眠気は抑えられたが、4時以降の夕方になればその効果は薄まる。

 むしろ夜の寝不足は考えられている以上に重大で、本人が知らないうちにも蓄積する。米国の研究グループが光に反応してボタンを押すという単純な課題で注意力の変化を1週間調べたところ、7時間睡眠で本人は眠気を感じていなくても正答率はじわじわと下がっていった。加えて、初日の正答率に注意力を回復させるまで、8時間睡眠で1週間かかった。蓄積分はそう簡単には解消できない。

 日中を元気に過ごすために夜の質のいい睡眠が欠かせないことは間違いない。とはいえ、毎日しっかりと思い通りの睡眠をとれるわけでもない。昼間の眠気を乗り切るための手助けとしてプチ仮眠を取り入れてみてはいかがだろうか。

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勉強・運動後は長めに昼寝

 昼間の眠気解消には15分程度のプチ仮眠が効果的だが、勉強したことをしっかりと定着させたりスポーツのトレーニング効果を上げたりするためには60~90分の長めの昼寝が効果的――。最近は海外の研究グループから長い昼寝にもいい効果があると報告されているという。

 夜、眠りについてから30分ほどして現れる深い眠りには日中学んだことを記憶として定着させる働きがある。一方で、定説では質の異なる昼寝では深い眠りがあってもこの効果がないとされてきた。

 ただ、「確かにスポーツ選手には練習した後に仮眠をとる人もいて、理にかなっているのかもしれない」(栗山室長)。資格取得を目指して勉強している人や受験生は、起きてからすっきりするまで少し時間がかかることを覚悟して長めの昼寝をとってみてもいいのかもしれない。

[日経プラスワン2011年8月6日付]

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