汗じみで黄ばんだ衣類、どこまできれいにできるか

真夏は何かと過酷だ。ことに炎天下の外歩きで大量にかく汗は、衣類にとって百害あって一利なし。記者(43)はたっぷり汗を吸い込んだままの衣類を数日放置し、汗じみや黄ばみにしてしまうことが多い。汗で変質した衣類を再び着られるよう再生できないか、試してみた。

たらいに張った湯に染料と塩を溶かし、ジャケットを浸してひたすらかき回す

衣類の黄ばみは汗などに含まれる皮脂汚れが空気中の酸素と結びついて酸化してできる。こまめな洗濯が最善の防止策だが、その手間を惜しんで黄ばませたり、しみを作ったりしてしまった衣類を再び何とか着てみたい。

方向性は2通り。まずはできてしまった汗じみや黄ばみを元通りにする方法。定番の漂白剤つけ込みを含め、いつもの洗濯にひと手間を加える作業が中心だ。もうひとつは衣類の黄変を覆い隠す方法。採用したのは「染め直し」。着られなくなってしまい込んでいた衣料品で試すことにした。

専門家に聞くと「家庭で落とすのは難しい黄ばみも多い」(洗濯アドバイザーの中村祐一さん)。食べ物のしみと比べて撃退の難易度は高い。あれこれ調べて可能性が高そうだったのが「煮洗い」。洗剤を入れた鍋の熱湯でグツグツ煮ながら洗う方法だ。服を煮るのかと一瞬ひるんだが、物は試しだ。

わきの下の部分を中心に汗じみが抜けなくなったワイシャツと、保管が悪いせいか全体的に黄ばんでしまったTシャツを引っ張り出した。大鍋に湯を沸かし、沸騰したところで粉末洗剤を投入。泡立った鍋でTシャツを煮始める。噴きこぼれないよう火加減を調節しながら30分間、付きっきりで見守る。ワイシャツも同様に煮込み、煮上がった2枚をすすぎ、脱水して干す。果たして成果は……。

がっかり。Tシャツは見た目の変化がほとんど感じられない。ワイシャツは一見きれいで見違えたが、わきの下の汗じみは残っている。期待が大きすぎたか。

それではと煮込み時間を大幅延長してみる。洗剤のほかに漂白剤も溶かし、2時間ひたすら煮続けた。別のTシャツはいくらか白くなったが、今度はアイロンプリントの絵柄がボロボロになってしまった。これではもう着られない。