夏に爽やか 果実のシャーベット
何でもランキング
特産の味・新鮮さにこだわる
爽やかな果物の味がギュッと詰まったシャーベット。シャリシャリとした食感が口の中いっぱいに涼しさをもたらす。全国には地元の果物を使ったり、独自の製法を追求したり、こだわりのシャーベットを取り扱う店舗がある。取り寄せもできるフルーツシャーベットのおすすめ店舗を、スイーツの専門家に選んでもらった。
シャーベットは果汁そのもの、または果実をつぶしたピューレを凍らせて作ったスイーツ。アイスクリームやアイスミルクより乳脂肪分が少なく、全く入っていないことも多い。日本アイスクリーム協会によると、気温がセ氏20~30度ではアイスクリームが売れるが、30度を超えるとさっぱりしたシャーベットの売れ行きの方が上回るという。
今年は節電の影響も加わって、シャーベットの引き合いはすでに強く、「昨年より1カ月前倒しで注文のピークが来ている」(NORUCA)という。
果物の味がそのまま生きるシャーベットだけに、どの店舗も素材を大切にする。果物店である4位の京橋千疋屋や10位の果山はもちろん、他の店舗も契約農家などから厳選した果物を仕入れている。1位の高知アイスや5位のブルーシールアイスクリームなどは、地元産の新鮮素材を地元で加工するのが持ち味だ。
溶けてしまう商品なので持ち運びの時間は限られる。まとまった数を購入するには通信販売を利用するのが便利だ。6位のラ・リューシェを除いて、インターネットから商品の注文ができる。
その際に注意すべきなのは、セットでしか購入できない場合が多いこと。例えば、2位のGROMはカップ入り5個か10個セットのどちらかで、それぞれ味の組み合わせが3種類ある。食べたい味がセットの中に入っているか、確認してから購入を。3位のポアールのように、1個単位から購入できる店舗もある。
ジンや炭酸水注ぐのも乙
シャーベットは多彩な楽しみ方ができる。果物の甘みや酸味はアルコールと相性がよい。神谷千佳代さんは「かんきつ類のシャーベットに、焼酎やジン、ウオツカなどを注ぎ、フローズンスタイルのカクテルにしてもおいしい」と話す。炭酸水を注いでソフトドリンクにすれば子どもが喜びそうだ。
そのまま食べる際もコツがある。吉良晋さんは「キンキンに凍らせたものより、少し溶かして軟らかくした状態で食べると、味の魅力が舌に伝わりやすい」とアドバイスする。
気分によって食べ分けるのもいい。寺内理恵さんによると「デザート気分を堪能したい時は濃厚なタイプ、クールダウンしたい時は氷が多めのタイプがおすすめ」という。
調査の方法 まず複数の専門家の推薦などをもとに、全国の30店舗を候補に選出。その中から専門家におすすめの店舗を選んでもらった。選者は次の通り。(敬称略、五十音順)
神谷千佳代(「スイートネットワーク」代表)▽亀岡明美(アイス通販サイト「善左ェ門」企画運営)▽木越敦子(フードアナリスト)▽吉良晋(ナムコ・ナンジャタウンアイスクリームシティ担当)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽鈴木智久(明治・販売担当)▽土屋仁美(@niftyスイーツ部)▽寺内理恵(森永製菓・冷菓事業本部)▽松井一恵(フードアナリスト)▽松井康弘(アイス通販サイト「アイス天国」管理者)▽矢沢美幸(ぐるなび食市場)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。