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子供が急病、でも仕事は休めない…どこに預ける?

2011/7/3 日本経済新聞 朝刊

どうしても出かけなくてはならない用事や休めない仕事がある時、幼い子供が急に病気になったらどうするか。代わりに子供をみてくれる親や親族が近くにいれば頼れるかもしれないが、いない場合は預け先を見つけなくてはならない。病気の子供を預かる病児保育を中心に、利用できるサービスを探った。

せきが出る病児に「吸入」の機械で処置する看護師(東京都世田谷区の病児保育室ハグルーム)

ITベンチャーで働く大津由紀子さん(37)は6月下旬、熱が下がらない1歳4カ月の舞ちゃんを抱え、やっとの思いでいなみ小児科が併設する病児保育室「ハグルーム」(東京・世田谷)に駆け込んだ。

大津さんは子供の世話を頼める親が近くにいない。子供が病気の時は夫婦で乗り切るしかないが、2人ともなかなか仕事は休めない。舞ちゃんを含む3人の育児をしながら仕事を続けられるのは「病児保育があるから」と言う。

病児保育は病気の乳幼児を預かってくれるサービス。たとえば保育園は37.5度以上の熱を出すと登園できないところが多い。水ぼうそうなどの感染症は症状が軽くなっても一定期間は休む決まり。こうした時に利用できるのが病児保育サービスだ。

厚生労働省は病児保育施設を3つのタイプに分けている。病気の子供を預かる「病児対応型」、回復期の子供を対象にした「病後児対応型」、体調が優れない子供を一時的に預かる「体調不良児対応型」だ。

ハグルームのような医療機関に併設した施設はほとんどが病児対応型。保育所に併設したり、単独で運営したりしている施設は病後児対応型が多い。最近は保育所に併設する体調不良児対応型も増えている(図A)。施設のタイプや定員により、常駐する看護師や保育士の人数は違う。

国と自治体から補助金を得ている病児・病後児・体調不良児対応型施設は全国に1250(2009年度)ある。東京都、大阪府、福岡県に目立ち、市区町村によって取り組みに温度差があるのが現状だ。

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