働き方・学び方

イチからわかる

貿易赤字って、どういうことなの?

2011/6/22 日本経済新聞 プラスワン

「貿易赤字が最大になったんですって」。お母さんが読んだのは、東日本大震災で工場が被害を受け、製品を輸出できなかったという記事。「赤字って何だか心配だけど……」。ニッくんがそうつぶやくと「日本が輸出で稼(かせ)ぐお金が少なくなったからね。でも、貿易以外にも海外からお金を稼ぐ方法はあるよ」と、お父さんが話を始めた。

輸出で稼ぐ割合は小さくなる傾向

お父さん 貿易赤字は、製品を輸出して日本が稼ぐお金より、輸入して外国に払うお金の方が多いこと。ニュースになったのは5月の数字で、震災の影響で自動車などの輸出が減った上に、輸入でも原油が値上がりしたので、払うお金が増えてしまったんだ。

ケイちゃん もともと日本はたくさん製品を輸出している国なんでしょ。

お父さん 第2次世界大戦の後はしばらく貿易赤字が続いていたよ。戦後は食糧や原材料の輸入額が、製品の輸出額を大きく上回っていたからね。黒字が続く傾向になったのは1960年代半ば以降だな。

お母さん 日本は資源が少ないから、海外から原料を輸入して、その原料で作った製品を輸出する加工貿易が得意だったわね。

ニッくん それからずっと輸出が盛んなんだ。

お父さん 技術力も向上して「メード・イン・ジャパン」は品質が高いと評価されて、日本製の自動車や家電が海外でよく売れるようになった。

ケイちゃん 被災した工場が何とか復活すれば輸出もまた増えるわよね。

お母さん 生産体制が元通りになりつつあるから、影響は一時的っていう声もあるわ。でも、日本はかつてのような貿易大国ではなくなってきて、貿易以外の方法で稼ぐ金額の方が大きくなってきているのよ。

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