お中元の表書き、「お見舞い」ではなく「お伺い」

2011/6/23

職場の知恵

お中元を贈る時期は、関東では7月の初めから15日まで、関西では1カ月遅れの盆で、8月の初めから15日までといわれています。しかし、近年では、関東でも6月の末ぐらいから贈っていますし、関西でも7月の半ばから贈る人も増えているようです。デパートなどの早割販売の影響もあるように思います。

お中元でアイスクリームや冷凍食品を一度にたくさん頂くと困ってしまいます。ただでさえ、夏は冷蔵庫に入れるものが多いのに、その上、冷蔵庫や冷凍庫に入れなくてはいけないものが贈られると、慌ててしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで、そういうものが多くお中元として届くお家には、時期をずらすようにします。もしくは、「このようなものをお贈りしたいのですが、いつごろがよろしいでしょうか」と問い合わせをします。そして、その時期がお中元の期間を過ぎるようでしたら立秋までは「暑中御伺」の表書きで贈ります。

ほとんどの人が「暑中お見舞い申し上げます」と書きますが、目上の方に対して「見舞う」というのは、見舞う方が優位に立つことになり、失礼にあたります。「暑中お伺い申し上げます」と書くのが本来のマナーです。目上の方の労をねぎらったり、能力を問うたりしてはいけないと先人たちは言っています。

労をねぎらう言葉の「ご苦労さま」も目上の方には使いません。立秋を過ぎたら「残暑御伺」です。

(マナーデザイナー 岩下 宣子)

[日経プラスワン2011年6月18日付]