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どう対処する「地震恐怖症」 動悸、目まい…

2011/6/15 日本経済新聞 朝刊

東日本大震災の発生から3カ月たったが、首都圏などで直接被災していないのにもかかわらず、揺れに対する強い不安を抱えている人は少なくない。「地震恐怖症」と呼ばれるこの症状は、不安障害という神経症の一種。日常生活を営めないほどに悪化しているケースもあるという。どう対処したらいいのだろうか。

大震災の当日、東京にいた40歳代の女性。いままで経験したことがない大きな揺れと、その後の衝撃的な津波のテレビ映像を見て、次は自分のところにやってくる、と居ても立ってもいられなくなった。地震から逃げるため、家族ごと一時米国に“避難”。帰国後も余震におびえ、夜は眠れなくなった。友人を頼って専門医を紹介してもらい、地震恐怖症と診断された。

女性が男性の2倍

虎の門山下医院の山下喜弘代表は「地震恐怖症は自然災害が引き起こす恐怖症の一種。大震災以降、東京都心でも受診者が目立つ」と語る。揺れの体験や映像の視聴に加え、壊滅的な被災情報が耳に入ってくることが不安の度合いを拡大する。緊急地震速報の警報音も恐怖感をあおるとされる。

地震恐怖症は阪神大震災後にも見られたが、今回はインターネットを通じて被害情報が広く素早く伝わった。患者数や症状の重さの割合など、統計的な情報はほとんどないが、日比谷滝村クリニックの滝村浩院長は、「地震のような特定の恐怖症にかかる割合は人口の10%前後。男女比は約1対2と女性が多いのが特徴」という。

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