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初心者におすすめの「緑のカーテン」 何でもランキング 剪定や排水溝の掃除を

2011/5/28 日本経済新聞 プラスワン

 つる性の植物で窓の外側を覆い、室内に差し込む日差しを遮る「緑のカーテン」が関心を集めている。電力不足が懸念される中、夏場の有効な節電対策として期待されているためだ。癒やし効果や果実を食用にできるなどの楽しみも多い。

1
931ポイント
ゴーヤー
写真提供 リブラン
 沖縄、九州特産のニガウリ。葉が大きく、葉からの水分の蒸散が盛んなので「緑のカーテン」として遮光・冷却効果が高い。虫もつきにくく、栽培しやすいとされる。苦みがある未成熟の果肉を収穫し、野菜として調理する。細長い紡錘形の実はビタミンCが豊富で、血糖値を下げ、高血圧の予防にもなるので健康野菜として人気が高まっている。特に今年は夏の節電対策用に育てる人が多く、すでに品薄状態になっている店も。「葉やツルが密に茂るので遮光効果が高い」(向坂好生さん)。「部屋から見たゴーヤーのカーテンは黄金色に輝いて見えて、とてもきれい」(甲斐徹郎さん)。「見た目にも涼しい」(入山満さん)
2
798ポイント
アサガオ
写真提供 東京都板橋区
 中国から渡来し、薬用として栽培されていたが、江戸時代に観賞用の園芸植物として品種改良が盛んに行われた。生育が旺盛で葉やツルがよく伸びるので「緑のカーテン」をつくりやすいとされる。目の覚めるようなブルーの花を咲かせる「オーシャンブルー」などの人気が高い。「種類の豊富さ、育てやすさ、観賞価値。どれをとっても王様。様々な品種に挑戦できる」(小林弘さん)。「夏の代表的な風物詩」(金子明人さん)。「栽培しやすくて花がきれい。ただボリュームを出すのが難しいのでたくさん植えるか、ゴーヤーと一緒に栽培するのがおすすめ」(佐藤義明さん)
3
634ポイント
ヘチマ
 夏に白みを帯びた黄色い花をつけ、細長い円柱形で光沢のない深緑色の実を結ぶ。葉は掌状で、巻きひげで他のものに絡みつきながら育つ。食べてもおいしい品種があるほか、化粧水にも加工できる。果肉内にできる網目状の繊維組織は入浴用のタワシなどとしても使えるので実用性が高い。「生育が旺盛」(入山満さん)。「地植えにすると3、4階の高さまで伸びる。大規模な面積を覆うのに適している」(鈴木雄二さん)。「一枚一枚の葉が大きいのでカーテンに適している。ただ、果実が大きくなるとネットだけではなく、支柱が必要になる」(佐々木秀典さん)
4
529ポイント
フウセンカズラ
 鈴なりにつく紙風船のような実が特徴で、さらに黒い球形の種子の表面にはハート形の白い斑がついている。「風船のような形の果実がなんとも涼しげな風情があって楽しい。かれんな花も魅力」(佐々木秀典さん)。「実や種がかわいらしい」(正木覚さん)。「癒やし効果が抜群」(尾崎明弘さん)
5
453ポイント
キュウリ
写真提供 サカタのタネ
 若枝が変化した巻きひげで絡みつきながら育つ。春から夏にかけて黄色い花を咲かせる。果実は円柱状で果皮には多数のイボがある。「丈夫で育てやすい。ゴーヤーとともに夏野菜の代表格」(金子明人さん)。「ネットに自然に絡みつきながら成長するので手間がかからない。接ぎ木苗が丈夫でおすすめ」(玉崎弘志さん)
6
377ポイント
ツルインゲン
写真提供 サカタのタネ
 丈夫で成長が早くて次々と収穫できる。葉はひし形。夏に白またはピンク色の花を咲かせる。秋になると長いさやをつける。若いさやや熟した種子などを食べる。「実はたんぱく質と繊維質が豊富な健康食材になる」(玉崎弘志さん)。「秋までに実がいっぱい収穫できるので家庭の食卓で大活躍するはず」(尾崎明弘さん)
7
331ポイント
パッションフルーツ
 ブラジル原産で17世紀にスペイン人宣教師により発見された。花の形がキリストの受難の姿に似ている(花芯が十字架に見える)ことからこの名が付いたという。南国のフルーツだが、温暖化の影響のせいか、最近は東京などでも育てることができるようになった。「何とも香りがいい果実を楽しめる」(甲斐徹郎さん)
8
315ポイント
ヒョウタン
写真提供 東京都板橋区
 ユウガオの変種。茎を長く伸ばし、二またに分かれた巻きひげでネットなどに絡みつきながら育つ。夏に白い花を咲かせ、中間がくびれた実をつける。葉はハート形。「実の形そのものが様々な変化に富んでおり、形を楽しむだけでも楽しい」(米村浩次さん)。「栽培が比較的簡単だし、景観が面白い」(佐藤義明さん)
9
304ポイント
ツルムラサキ
写真提供 サカタのタネ
 茎は紫色の太い円柱形。多くの枝が生えて、ネットなどに巻き付いていく。葉は広卵形で、生育も旺盛。夏になると花弁のない小さな花を穂状につける。色は初めは白、後に赤みを帯びる。「病害虫の被害が少なく育てやすい。葉、茎、つぼみを食べる。10月まで収穫できる」(玉崎弘志さん)。「花も魅力的」(金子明人さん)
10
248ポイント
ブドウ
 8~10月に果実を房状につける。棚を作り、日よけをしながら収穫を楽しむ。葉が茂る期間が長いし、収穫して食べる実もおいしい。「マスカットベリーAなどの品種が育てやすくておすすめ」(鈴木雄二さん)。「果木なので毎年楽しめるのが魅力。ただ、実がなり始めたら、それなりのケアが必要になる」(尾崎明弘さん)

 露地に植えるのもいいが、ベランダでも挑戦できる。必要なのはプランター、種や苗、土、肥料、つるをはわせるネットなど。NPO法人「緑のカーテン応援団」によると、「緑のカーテン」がある場合とない場合の窓際の測定温度は10度程度も差があったという。

 ランキングの上位を占めたのが遮光効果に加え、果実の収穫も楽しめる品種。首位のゴーヤーは選者12人のうち8人が1位に推した。「今年は特に人気が高く、品薄状態になっている」(流通関係者)という。

 観賞用の植物で高得点を挙げたのは2位のアサガオ。種類が豊富で育ちも早いことが評価された。品種によって花が咲く時間帯や時期が様々に異なるので、次々と違う品種で挑戦するのも楽しい。花や葉、実、種の形がかわいらしいフウセンカズラが4位に。

 「緑のカーテン」を育てるには、注意点も少なくない。まずマンションなどの場合はプランターが落下しないようにしっかり設置すること。つるが上の階にまで伸びないように剪定(せんてい)する必要もある。また排水溝が葉や土で詰まったり、避難経路や避難ハッチが隠れたりしないように日々の掃除、手入れも欠かせない。肥料や水の分量にも気をつけたい。

 成功させるコツは「植物をそのまま1本で育てずに、葉が4、5枚出た段階で先端部を剪定し、枝の数を増やしてから成長させること」(金子明人さん)。そうしないと、緑が1本のラインで終わってしまい、面としてのカーテンにはなりにくい。5月末のスタートは「やや遅め」だそうだが、これから準備を急げばまだ間に合うという。


 表の見方 数字は選者のポイントや評価をもとに点数化。各品種の特徴や推薦する理由、さらに育てる際の注意点などをまとめた。
 調査の方法 園芸に詳しい専門家や流通関係者ら12人に、初心者でも育てやすくて、節電にもなる「緑のカーテン」に適した品種について、評価やコメントを付けて推薦してもらい、それをもとにランキングを作成した。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
 入山満(DCMホールディングス商品統括部)▽尾崎明弘(オザキフラワーパーク代表取締役)▽甲斐徹郎(住環境プロデューサー)▽金子明人(園芸文化協会理事)▽小林弘(FUGA代表取締役)▽向坂好生(「趣味の園芸」編集長)▽佐々木秀典(日本ガーデンデザイン専門学校教諭)▽佐藤義明(アイリスオーヤマ園芸植物事業部)▽鈴木雄二(NPO法人「緑のカーテン応援団」理事長)▽玉崎弘志(ジャパンガーデンデザイナーズ協会会長)▽正木覚(環境デザイナー)▽米村浩次(花きコンサルタント)

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