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リニューアルの「鉄道博物館」 進むテーマパーク化

2011/5/24 日本経済新聞 夕刊

JR東日本の「鉄道博物館」(さいたま市大宮区)が、新たな魅力を発信し始めた。4月に大規模なリニューアルを実施し、「ミニSL」などの遊具や昔の鉄道写真を合成する大型写真機などを導入。熱心な鉄道ファンが知的好奇心を満たす堅いイメージの博物館から、親子で気軽に楽しめるテーマパークへと変わりつつある。
「鉄道博物館」に新しくオープンした「てっぱくひろば」でミニSLなどが楽しめる(さいたま市大宮区)

「しゅっぱつしんこ~」。リニューアルの目玉として屋外に新設した遊園地「てっぱくひろば」でミニSLが走り出した。実物の10分の1サイズで、レール幅は127ミリメートル。運転手1人がまたがるだけで精いっぱいだが、石炭を燃やして動かす正真正銘の蒸気機関車だ。引っ張る車両には毎回5~6組の親子が乗り、機関車が蒸気を噴き上げるたびに子供たちはキャーキャーと歓声を上げる。

遊具などを充実 来館減少に歯止め

お父さんと一緒に乗った狩野新くん(8)は「よくできててよかった」と、ミニSLのリアリティーにご満悦の様子。感想を語るとすぐ、東北新幹線「はやぶさ」の車両を模した滑り台へと走り出した。遊具から離れようとしない新くんに、お父さんは「中の展示も見ようよ」とやや困惑気味だ。

てっぱくひろばは面積約4900平方メートル。博物館の南側に敷地を増設して造った。線路を陸上競技のトラック状に巡らせ、休日のイベントなどで走らせるミニSLには親子連れの行列が絶えない。園内遊具の一つで京浜東北線を模したジャングルジムでは運転席で男の子が鼻声で車内アナウンスのものまねをしていた。「本日はJR東日本をご利用いただき、ありがとうございます」

娯楽性を追求し、五感に訴えるリニューアルは館内でも見られる。特に人気なのが、画像合成システム「はいっチャオ!」だ。何もない緑色の部屋でポーズをとると、大正時代の東京駅前などの収蔵写真と合成して正面の大画面に映し出す。来館記念写真として1枚300円でプリントすることもできる。実物大の車両展示では、「香りのプレゼンテーション」にも挑戦。車内販売のカートからはコーヒーのよい匂いが漂う。

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