働き方・学び方

イチからわかる

「デパ地下」 なぜ食品売り場は地下にあるの?

2011/4/25 日本経済新聞 プラスワン

物産展にも食料品

「その点は私から補足しましょう」。偶然事務所に来ていた東急百貨店の山下守さん(53)が話し始めた。「全部とは言いませんが、実はもうどこの百貨店でも上に食品売り場はあるようなものなんです」

山下さんによると、最上階近くの大催事場で開かれる催事の中で、一番客足を集めるのは食料品が大半を占める各地の物産展。回数も増えており、今では食料品売り場と同じ機能を果たしているという。

ようやくうなずいた所長に明日香が一言。「うちも人気スイーツ店の上に引っ越しませんか」

(編集委員 館道彦)

<ケイザイのりくつ>上層階の難しさ、歴史が証明

日本でも食品売り場が最上階にあった店がある。1967年に東京・渋谷に開業した東急百貨店本店だ。最上階の8階の半分がレストラン、残りの半分が鮮魚、青果、精肉を含む食料品を置き、付近の高級住宅地に住む富裕層を主な顧客にしていた。

ただ、売り場面積が限られるうえ、毎日市場や工場から届く商品を最上階まで運び上げる必要があったため、「運営が難しい、売りにくい売り場」と見られることが多かったようだ。

最終的に、90年の改装で地下に移動した。それ以降、上層階に食品売り場を設けるデパートは現れていない。

[日経プラスワン2011年4月23日付]

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