1円でも節約、金券ショップのお得な活用術

有効期限など注意

優待券の利用価値は正規運賃の高い遠距離路線ほど高い。4月中旬時点で全日本空輸の優待券は都心の金券ショップで7300~7500円。優待券を使えば羽田―那覇、札幌だけでなく、羽田―高松や富山でも割安感がある。航空会社の早期予約の割引制度は、ゴールデンウイークやお盆などの混雑期は対象外であることが多いが、優待券なら混雑期も利用できる。会社更生法の適用を申請した日本航空は昨年6月以降、優待券の発行を中止している。

優待券の価格は市場での需給関係によって大きく変わる。全日空の優待券は3月上旬には9000円強と直近よりも2割以上高かった。優待券を賢く使うには、どの程度割安になるか、きめ細かく計算する必要がある。

注意すべきなのは、全日空の優待券の使い方だ。これまでは優待券の有効期限内に航空券の発券を受ければよかったが、6月から使える2011年度上期発行分の優待券からは有効期限内に搭乗しなければならなくなった。

現在流通している優待券の有効期限は5月末。この時期になると、金券店は在庫が紙切れになるのを避けるため大幅値下げすることが多い。一部の消費者は5月末に格安の優待券を買い、発券から90日間有効で日程変更もできるオープンチケットを購入していた。夏休みに格安で国内旅行を楽しめる裏技だったが、この方法は新しい優待券では使えなくなる。

(中村亮)

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ネットオークション、価格比較を一目で

インターネットのオークションでも金券を購入できる。1店ずつ探して歩く必要のある金券店に対し「一目で価格を比較できるのがネットオークションの強み」(楽天オークション、東京・品川)で、若者を中心に利用者は多い。値下げ交渉できる機能もあり、金券店よりも安く購入できることもある。

ヤフーが運営するヤフー・オークションは商品の出品者と買い手が直接、価格交渉できる。買い手が希望価格を示し出品者が受け入れるか判断する仕組みで、3回まで交渉できる。「出品者が適当な価格が分からず高額の値段をつけている場合などは、値下げ交渉機能で成約する確率が上がる」(同社)という。

オークファン(東京・渋谷)ではオークションの落札相場を検索できる。落札時期や商品の種類、ネットオークション運営会社ごとに調べられる。相場よりも安く売ったり、高く買ったりするのを防ぐ参考として利用できそうだ。

落札者は送料を負担し、出品者は落札金額の6%程度をオークション運営会社に支払う例が多い。ネットを使うときは取引価格以外の費用にも注意が必要だ。

[日本経済新聞朝刊2011年4月17日付]

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