春に食べたい かんたん料理何でもランキング具材アレンジも自在に

2011/4/2

何でもランキング

「NIKKEIプラス1」で連載中の「かんたん美味」はシンプルな材料で手軽に作れるおいしい一品を紹介している。今回は過去4年間で掲載したレシピのうち、春に手に入れやすい食材を使い、短時間で調理できる料理を選出。その中から読者が実際に作っておいしいと感じたものをランキングした。

1
242ポイント
キャベツのオイスターソースいため  (2010年3月20日掲載)
旬を迎える春キャベツをたっぷり味わえる一品。作り方のポイントはいためすぎないことで、調味料はいためる前に混ぜ合わせておき、一気に加える。甘すぎる場合はしょうゆを加える。
材料4人分=キャベツ400グラム、サラダ油大さじ1、A(オイスターソース大さじ2、酒大さじ1、塩少々、こしょう少々) 1人当たり64キロカロリー
手順=(1)キャベツは軸を取り除いてから4~5センチ角程度に切る。軸もななめ薄切りに(2)Aを混ぜ合わせておく(3)油を熱し、キャベツを中火でいためる。キャベツがしんなりしたら、Aを加えて全体を混ぜ火を止める。
「キャベツさえあれば作れるのがいい。子どもから大人まで喜んでもらえるので、我が家の定番になった」(40代女性)
2
201ポイント
豚肉のみそいため (08年11月1日)
豚肉、ネギ、みそという相性のいい素材で作る主菜。塩辛いと感じるときはしょうゆを減らして。ネギは青いところも使う。余分な水分や油が出たらクッキングペーパーで吸い取る。
材料4人分=豚肉300グラム(ショウガ焼き用)、ネギ2本、みそ大さじ2、砂糖小さじ1、酒大さじ3、しょうゆ小さじ1/2、ごま油大さじ1、好みで一味トウガラシ 1人当たり252キロカロリー
手順=(1)みそに砂糖、酒、しょうゆをよく混ぜておく(2)ネギはななめ薄切りに(3)肉を半分の長さに切って中火でごま油でいため、ネギを加えてさらにいためる。(1)を入れてからめる
「冷蔵庫にある材料ですぐできる。元気をつけたいときや食欲のないときに作ることが多い」(50代女性)
3
187ポイント
卵チャーハン (07年8月25日)
料理の初心者でもぱらりとした仕上がりになるチャーハン。卵とご飯を混ぜたらすぐにいためるのがコツ。
材料2人分=焼き豚50グラム、万能ネギ1/2束(50グラム)、卵2個、ごはん300グラム(米1合を炊いた分量)、塩小さじ1/2、こしょう少々、スープのもと小さじ1、ごま油大さじ1/2、サラダ油大さじ1、しょうゆ小さじ1/2 1人当たり473キロカロリー
手順=(1)焼き豚は7、8ミリ角、万能ネギは小口切りに(2)ボウルに卵をとき、ごはん、塩、こしょう、スープのもと、ごま油を入れて混ぜる(3)フライパンに油を熱し、(2)を入れて強火でいためる。卵が半熟程度になったら焼き豚を加え、次に万能ネギを入れて、最後に鍋肌からしょうゆを回し入れる。
「万能ネギの緑色と卵の黄色の彩りと味わいの両方がよい」(40代男性)
4
180ポイント
オイスターソース焼きそば (11年1月15日)
濃厚なうまみがあるオイスターソースを使うことで、コクのある焼きそばになる。豚肉とモヤシをいためた後でめんと水を入れてほぐし、最後にニラを加える。オイスターソース、塩、こしょうで味付け。甘みが強いので、塩の量で味を調整する。フライパンでは2人分までとし、4人分の場合は2回に分けて作る。
5
170ポイント
塩キャベツ (07年4月7日)
キャベツを切るだけのかんたん料理。3センチ角程度に切ったキャベツにごま油をかけて混ぜ合わせ、塩を振り、最後に白ごまをかける。ごま油でキャベツの表面をコーティングするので、塩を振っても水気が出にくく、生のキャベツの食感が楽しめる。春キャベツを使えばさらに美味。たくさん作って、居酒屋のようなおつまみにしてもいい。
6
150ポイント
ガーリック炒飯 目玉焼き乗せ (08年10月18日)
ニンニクの利いたチャーハンに卵の黄身を絡めながら食べる。クレソンなど香りのある野菜を乗せてもいい。薄切りニンニクが色づくまでいため、取り出す。その油でごはんをいため、塩と黒こしょうをふり、最後に鍋肌からしょうゆを回し入れる。火を止め、取り出したニンニクを混ぜる。半熟目玉焼きを乗せ、しょうゆを少しかけて完成。
7
144ポイント
親子丼 (08年4月26日)
塩と酒で下味を付けた鶏肉とネギをだし、しょうゆ、酒、砂糖、みりんと一緒に火にかける。肉に火が通ったら、卵を全体に回し入れる。卵がくっつかないようにフライパンを動かし、卵が半熟になったら火を止めてミツバを入れる。ネギの代わりにタマネギ、鶏肉の代わりにウナギやとんかつ、かまぼこ、シイタケ、油揚げでも可能。
8
143ポイント
ステーキ丼 (09年11月28日)
ニンニクを弱火でいため、色づいたら取り出す。バターを加え、室温に戻して塩と黒こしょうを振った牛ステーキ肉を焼く。強火で片面30秒~1分程度。ふたはせず、何度も裏返さないように。しょうゆと酒を加えて味付け。黒こしょうを混ぜたごはんにベビーリーフ、牛肉、ニンニクを乗せ、フライパンに残った汁をかける。
9
124ポイント
カボチャのマヨネーズ焼き (10年11月6日)
5ミリの厚さに切ったカボチャとエノキダケをフライパンに順に並べ、塩とこしょうを振る。さらに2センチ幅に切ったベーコンを乗せ、マヨネーズを全体にかける。ふたをして弱火にかけ、約10分蒸し焼きにする。油を使わないので、フッ素樹脂加工のフライパンか鍋を使うといい。簡単にできるので、朝食にもおすすめ。
10
123ポイント
豚肉のレンジ蒸し (07年7月21日)
鍋もフライパンも使わずに作れる一品。砂糖、しょうゆ、酒、ごま油と梅干しを合わせ、食べやすい大きさに切った豚肉とショウガを加えて手でもみ込む。皿にモヤシを広げ、その上にもみ込んだ豚肉などを乗せ、ネギを散らしてラップをし、電子レンジで5~7分加熱する。ゆでたり、いためたりしたモヤシとは違う生のような食感が楽しめる。

1位は「キャベツのオイスターソースいため」。多くの読者が理由として挙げるのがオイスターソースを使っている点だ。「キャベツの甘みがオイスターソースでこんなに引き出せるとは思わなかった」(50代男性)との声が相次いだ。

オイスターソースを使う料理では4位に焼きそばも入った。オイスターソースは使い道がわからず余ってしまう家庭も少なくないようで「ソースの賞味期限が迫っており、いい利用方法を探していた」(50代女性)という声もあった。

主菜として人気だったのが2位の「豚肉のみそいため」。共働き家庭などが忙しいときに作るというケースが目立った。「料理経験のない夫でも手軽にコクのある味付けができることに感動した」(20代女性)など料理が苦手な人でも気楽に作れる点も評価された。

休日の昼食に便利な料理として、チャーハン類が2つ入った。3位の「卵チャーハン」には「ごはんがパラパラの本格的なチャーハンができた」(40代男性)という声が集まった。卵がごはんを薄く包むことでごはん粒同士がくっつかず、パラパラになりやすいという。

具材や調味料を独自に追加している読者も多かった。1位のキャベツのオイスターソースいためでは「少しみそを加えてとろみを付けている」(50代女性)、2位の豚肉のみそいためでは「ピーマンやキノコを加えてボリュームアップし、野菜不足も解消している」(50代男性)。「かんたん美味」をベースにしたアレンジ料理が楽しみにもなっているようだ。

便利な手作り調味料も

手早くおいしい料理を作るにはどうしたらよいか。ベターホーム協会がすすめる方法の一つが、和風の手作り調味料だ。しょうゆ100ミリリットルと砂糖大さじ2、みりん大さじ1を合わせて煮立てる。煮もののほか、酢を加えるとポン酢、だしで薄めるとめんつゆになる。ウスターソースやカレー粉も使い勝手がよく、様々な香辛料が入っているので手軽に味をプラスできる。

調理手順の無駄もなくす。まな板を何度も洗わずに済むよう、野菜など汚れないものから切る。ゆでる際はあくや色が出ないものを先にし、同じ湯を使う。キノコやピーマンなど皮むき不要の野菜を使うのも手だ。


表の見方 数字は調査結果を点数化。2、3、5、6、7、10位の詳細なレシピはベターホーム協会が販売中の料理本「かんたん美味4」、残りは7月に発売予定の新刊に掲載。写真は大井一範氏。
 調査の方法 2007年4月~11年3月に掲載した「かんたん美味」のレシピのうち、読者などからの反響の大きかった30品目をベターホーム協会が候補として選定した。その際、おかずになり、短時間(原則として15分以内)で作れ、主にこの時期に一般的に入手しやすい食材を使ったものを優先的に選んだ。飲み物やデザートなどは候補から除いた。
 この30品目を候補に、日本経済新聞の読者で構成する「日経生活モニター」に3月下旬、インターネットで調査した。読者モニターには実際に作っておいしかったものを5つまで挙げてもらうなどして、ランキングした。有効回答は656。