目・鼻・耳は正しく洗浄

目と比べると鼻には異物が入りにくい構造になっているが、雑菌や花粉など小さなものは呼吸と一緒に入り込む。吉村耳鼻咽喉科(兵庫県伊丹市)の吉村史郎医師は「鼻の奥には鼻腔(びくう)、副鼻腔という複雑な構造があり、花粉や雑菌はこの奥に届いて、さまざまな症状を起こすことがある。とくに花粉飛散量が非常に多いときには、鼻うがいという方法で花粉を洗いながすと、症状が軽減する場合がある」と話す。

鼻うがいに使用するのは、コップなどにセ氏40度程度の湯を入れ、そこにひとつまみの塩を加えたもの。鼻はもともと水を流す器官ではない上、鼻の粘膜は非常に敏感であるため、冷たい水道水を使うと強い痛みを感じるからだ。

次に、片方の鼻の穴を指で塞ぎ、もう一方の穴からゆっくりと湯を吸い込む。湯は、鼻の穴から出してもかまわないが、慣れたら頭をまっすぐに立て、湯をのどの方にながして口から排出する。こうすることで鼻の奥まで洗い流すことができる。

なお、鼻に水が残る場合があるが、このとき強く鼻をかまないことが重要だ。残っている水が耳管などに入り込んでしまう可能性があるからだ。

鼻うがいは、花粉症対策のほか、掃除などでハウスダストを吸い込んでしまったときに有効なほか、風邪などがはやっているときに通常のうがいと組み合わせると効果的だ。なお、「湯温を調整するのが面倒」「湯を自分で吸い込むのが怖い」という人のために、刺激の少ない洗浄液を適量注入するための鼻用洗浄器が薦められる。

ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント
ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント