ファイトケミカル、老化・がん予防に効果

ポリフェノールやカロテン、イソフラボン……。健康によいという、カタカナ名の色々な成分の情報があふれている。野菜や果実などに含まれ、まとめて「ファイトケミカル」(植物が作る化学物質)と呼ぶ。老化やがんに対する予防効果などが分かり始めてきたが、妄信せずバランスよく摂取することが大切だ。

野菜や果物は抗酸化などの作用をもつ成分を多く含む(都内のスーパー)

「キャベツは免疫力を高める成分を含んでいます。バナナの香り成分にも同じ効果がありますよ」

東京都肝臓専門医療機関の指定を受けている麻布医院(東京・港)の高橋弘院長は、がんや肝炎と診断された患者から「これから何を食べたらいいのか」とよく相談を受ける。迷わず薦める食材が野菜や果物だ。

ただその説明には念が入っている。手製の解説パネルを示しながら、科学的に効果の確認されている成分やどのような効果を期待できるのか、スープなどのとりやすい方法も丁寧に話す。「多くの人が赤ワインに入っているポリフェノールは知っているが、ファイトケミカルは知らないので」と、高橋院長。

1500種類の成分判明

ファイトケミカルは、ギリシャ語で植物を表す「ファイト(phyto)」と、英語の化学を組み合わせた造語だ。食事とがんとの関係を科学的に調べようと1990年に始まった米国立がん研究所の「デザイナーフーズ・プログラム」や、80年代に日本で提唱された「機能性食品」の研究が進展し、この10年ほどで予防医学や食品分野で広がってきた。

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