具がおいしい カップ入りスープ何でもランキング調理したての食感 再現

寒い冬に飲みたくなるのが温かいスープ。中でも、お湯を注ぐだけでできるカップ入りが手軽だ。様々な具が入った商品が増えており、味も本格的になっている。専門家が実際に食べ比べて、具をおいしく味わえるものを選んだ。

1
1030ポイント
からだぽかぽか スンドゥブチゲスープ(日清食品)
女性に人気の韓国料理、ピリ辛豆腐鍋(スンドゥブチゲ)をカップスープに仕上げた。アサリやトウガラシを使ったスープは辛みの中にうまみもある。独自技術でフリーズドライにしたおぼろ豆腐は、湯をかけると、できたてのようなつるっとした食感に戻る。具材としてはほかに、肉そぼろ、ネギ、かきたまなども豊富に入っている。体が温まる働きがあるとされるコショウ科の植物、ヒハツのエキスを配合した。
「辛さだけでなく、アサリのダシがしっかりと感じられるスープと、ぷるぷるの豆腐がマッチしている」(牛尾理恵さん)、「豆腐はまるで作りたての食感。ピリ辛のスープにはうまみがしっかり詰まっている」(藤原浩さん) 145~179円、69キロカロリー
2
690ポイント
「冷え知らず」さんの生姜参鶏湯(永谷園)
韓国料理の参鶏湯(サムゲタン)風のスープにたっぷりのショウガを加えた。鶏をベースにしたとろみのあるスープにご飯、玄米などを加えて雑炊風に仕上げた。ビタミンなどの栄養素が豊富なキビやアワなどの雑穀やクコの実も入っており、おいしさだけでなく、体にも優しいスープを目指した。「冷え知らずさん」の生姜シリーズの中の1商品。
「鶏のうまみが出たスープに、ピリッとしたショウガが効いている」(島本美由紀さん)、「体調が優れないときなどにも食べたい一品」(木越敦子さん) 147~168円、76キロカロリー
3
630ポイント
スパイスキッチン トムヤムクン フォースープ(日清食品)
同社のタイの現地法人が監修し、本場の味を追求したスープ。コリアンダーやレモングラスなどのハーブは東南アジア産のものを使用し、スパイシーなエスニックスープに仕上げた。具には小エビやマッシュルームなどのほか、ベトナム料理に使う平打ちの米粉麺フォーが入っている。トウガラシのしっかりした辛さとレモングラスのさわやかな酸味が調和したスープと、あっさりしたフォーがよく合う。
「即席とは思えないほど本格的な味と辛さ」(白木あきこさん)、「小エビやハーブがたっぷりでくせになる味わい」(町田えり子さん) 154~168円、130キロカロリー
4
550ポイント
陳建一 はるさめ麻婆茄子(龍口食品)
中国・四川料理のシェフ陳建一氏が監修。調理したマーボーナスをそのままフリーズドライにしており、大きなナスがたっぷり。調理したてのような油を吸ったナスの食感が味わえる。辛みを効かせたスープによく絡むよう太めの春雨を使用。のびにくくもっちりした食感。「ナスがごろっと入っているのがうれしい」(上原悠子さん) 138~158円、137キロカロリー
5
440ポイント
おどろき野菜 ちゃんぽん(アサヒフードアンドヘルスケア)
魚介や豚がベースの濃厚なパイタンスープにキャベツ、白菜、チンゲン菜、モヤシなどたくさんの野菜を入れた。フリーズドライの野菜はしゃきしゃきした食感が残る。春雨のもっちり感と野菜の甘みとスープのしっかりした味が合う。「おどろき野菜」シリーズの1番人気。「海鮮のうまみの効いたスープに野菜の甘みが深さを加えている」(藤原さん) 121~148円、92キロカロリー
6
390ポイント
はるさめ酸辣湯(龍口食品)
酸辣湯(サンラータン)は酢や香辛料を効かせた酸味のある四川の代表的料理。陳建一氏が監修。黒酢を使いまろやかに仕上げた。太めの春雨にとろみのついたスープがよく絡む。チンゲンサイやかき卵、キクラゲなどが入っており、彩りも鮮やか。「平麺の春雨は食べごたえがある」(池上正子さん)、「野菜がたっぷり」(安井レイコさん) 138~158円、98キロカロリー
7
350ポイント
スープdeおこげ とろみスープの海鮮しお味(ハウス食品)
大きめのおこげをホタテやエビをベースにしたとろみのある海鮮スープに割り入れて食べる。初めはカリッとしたおこげが、スープを吸いもっちりしてくる。とろみがあるので冷めにくい。「香ばしいおこげとすっきりしたスープがおいしさを引き立て合う」(木越さん)、「厚みがありサクッとしたおこげはそれだけでもおいしい」(町田さん) 148~168円、101キロカロリー
8
300ポイント
お米のパスタほうれん草クリームスープ(旭松食品)
コメの麺が入ったヘルシーで食べ応えのあるクリームスープ。チーズの風味の効いたコクとうまみのあるスープに、あっさりとした平麺がよく絡む。ホウレンソウの緑とコーンの黄色の彩りも鮮やか。「ごはんやパンと一緒に食べてもおいしい」(上原さん)、「濃厚なスープが麺によく絡むボリュームのある1品」(島本さん) 105~168円、121キロカロリー
9
290ポイント
飲茶三昧Special 赤坂榮林 酸辣湯春雨(明星食品)
人気中華料理店の赤坂榮林が監修。酢の効いたさっぱりとした味わい。春雨は細めでラーメンに近いつるりとした食感。スープは辛みと酸味があり、最後まですっきり飲める。食べる直前に入れる液体スープで香りが引き立つ。コンビニ限定販売。「男女ともに好まれるすっきりした1品」(池上さん)、「辛くて熱々。冬に食べたい味」(土屋敦さん) 162円、107キロカロリー
10
280ポイント
ほっとなパイスープ 濃厚コーンポタージュ(江崎グリコ)
甘みの強いスーパースイートコーンをたっぷり使った濃厚なコーンポタージュ。具材のパイはスープの濃さに負けないようバター風味が強く、食べごたえ十分。後から割り入れるタイプのため、サクサクとした食感が長く楽しめる。「さっくりしたパイを割り入れるのが楽しい」(土屋さん)、「しっかり体が温まる濃いめの味わい」(安井さん) 158~168円、165キロカロリー

具がたくさん入ったカップ入りスープが注目を浴びるようになったのは、2002年ごろから。春雨入りやショートパスタ入りの商品がきっかけだ。「食べるスープ」として定着し、具材は年々、多彩になっている。春雨やパスタに加え、おこげ、パイ、かた焼きそばなどを使った商品も登場している。

フリーズドライ技術の進歩も後押しした。湯で戻してもすかすかにならず、元の食材の食感をかなり再現できるようになり、「調理したてのような」(フードアナリストの藤原浩さん)食べ応えを楽しめるようになった。野菜や魚介類などをたっぷり使った商品が増えている。

スープの種類もおなじみの洋風や中華風のほか、エスニック風も増え、「外食でしか食べられなかったスープが手軽に味わえるようになってきた」(料理研究家の島本美由紀さん)。韓国風の1位と2位のスープ、タイ風の3位のスープはその代表ともいえる。

より体が温まるように香味材料を工夫する動きも活発になっている。1位のスープは体が温かくなるコショウ科の植物ヒハツのエキスを配合した。2位はショウガの成分に注目して開発。試食した専門家からも「本当に体がぽかぽかしてくる」と支持が高かった。「香辛料やショウガは血液の流れをスムーズにし、発汗作用もある」(料理研究家の上原悠子さん)ことから冬にぴったりのスープだ。

10位内に入った商品はいずれも味も本格的で、専門家からは「即席とは思えない味わい」といった声が多かった。軽い昼食のほか、夜食など小腹を満たすのには十分満足できそうだ。

低カロリーで食べ応え

カップ入りスープの特徴の一つがカロリーの低さ。20~30代の女性を主な販売対象としており、各社とも食べ応えがありながら、カロリーを抑える商品作りをしている。

大半の商品が百数十キロカロリー以下。一般的な食品と比べると、炊いた白米の茶わん1杯分(150グラム)が250キロカロリー前後、食パンが8枚切り1枚(50グラム)で130キロカロリー前後になる。カップ入りスープだけなら、カロリーをそう心配する必要はなさそうだ。

一方、塩分量は多くの商品で2グラム前後。揚げ麺のカップラーメンに多い4~6グラムより低く、市販の即席みそ汁と同じぐらい。容器に「食塩相当量」として含有量を載せている商品も多いので、気になる人は確認しよう。


表の見方 数字は選者の評価を点数化。価格は実勢価格(全国のスーパーの販売データをまとめた日経POS情報の値や東京のスーパーやコンビニエンスストアの店頭価格を調査)、カロリーは1食分の熱量
調査の方法 スーパーやコンビニエンスストアなどで購入できる容器入りのスープで具材も多く入った商品が対象。専門家の推薦やメーカーへの事前調査で24商品を候補に選出。専門家に実際に試食してもらい、おすすめを選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
池上正子(料理研究家)▽上原悠子(同)▽牛尾理恵(フードコーディネーター)▽木越敦子(フードアナリスト)▽島本美由紀(料理研究家)▽白木あきこ(サイト「追求!美食道」主宰)▽土屋敦(料理研究家)▽藤原浩(フードアナリスト)▽町田えり子(料理研究家)▽安井レイコ(同)
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