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「サロン仕上げの髪」自分で挑戦

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NIKKEI STYLE

ヘアサロンでブローをしてもらうと、これが自分の髪かと思うほど艶やかになる。翌日洗う気にならないほどだ。どうしてそんなにきれいに仕上がるのか。プロの技と言えばそれまでだが、この「サロン仕上げ」を自分で実現できれば、毎日どんなに気分良いことか。プロに教えを請うて練習してみることにした。

向かったのは東京都板橋区の資生堂美容技術専門学校。教育部長の大崎智実さんに、ブローを実際に見てもらいチェックを願うことにした。「それなら髪の洗い方から」と大崎さん。

「シャンプー前のすすぎは、余分なものをすべて洗い流す気持ちで念入りに」「シャンプー剤は地肌に一度に付けず、小分けで生え際からすり込んで」と細かな指摘が入る。

今までの洗髪 問題点が多く

「シャンプーの地肌マッサージで指を立てすぎ。指の腹全面を使い、髪にかかる圧力を減らして」「タオルドライでは地肌は軽くこする程度にとどめ、髪をタオルにはさんでたたくようにして十分に水切りを」。強くこすると、水分でふやけた髪のキューティクルがはがれてしまうからだ。

これまで良かれと思っていたことがそうでもないという「常識の非常識」も知った。トリートメント剤は付けた後、しばらく放置する方がいいと思い込んでいたが「トリートメント剤の成分は、主にイオン結合により、必要部分には素早く吸着する。家庭では時間をおかなくてもいい」と大崎さん。せっかく付けたトリートメント剤は軽く洗い流すだけでいいとも思っていたが、これも「有効成分は髪の傷んだ部分に吸着する。イオン結合した成分はしっかりすすいでも流れない」。むしろ余計な油分などはべたつきのもとだし、頭皮に良くないので、しっかりすすぐべきだという。

洗髪の後はいよいよブローのチェックだ。髪の形が決まるのは乾く前のほんの一瞬。それを逃さずにドライヤーとブラシで形を付けなくてはならない。余計な髪をピンで留め、内側の髪から少しずつ、毛先をロールブラシに巻き付けて引っ張り、ドライヤーを当てていく。そのやり方を大崎さんは「いいですね」。髪はピンと張らせて熱を与えると、艶が出るからだそうだ。ただし、毛先だけでなく「根元の方からブラシをかけるといい」とのアドバイス。出来栄えは80点と温情をかけてもらったが、「サロン仕上げ」を目指す身には物足りない。

早速翌日から洗髪とブローに励む。ちなみにいつも使うシャンプーやトリートメント剤はサロンで購入しているものだ。張り切ってはみたものの進歩の見られないのがブロー仕上げ。このままでは80点より上は望めない。焦りを感じ、現場の美容師にも教えを請うことにした。

行った先は東京都港区北青山の「ミングル」。ニューヨークのほか国内にもフランチャイズ4店を展開するヘアサロンだ。スタイリストの田畑裕大さんが対応してくれた。

ブラシ追うように  ドライヤー当てる

髪の艶は毛をピンと張ることとドライヤーの角度次第。「毛の根元からブラシを当てて指で支え、そのままゆっくり毛先の方まで引っ張ってくる。その後を追うようにドライヤーを髪の毛に平行に当て、毛先までしっかり熱を入れる」。そうすると、ふやけてめくれ上がっていたキューティクルが閉じて、毛の1本1本が真っすぐになるという。

「形作りもブローの重要なポイント」。髪の生え方と反対方向に毛を引っ張るようにし根元に熱を与えて起こしてやると、ふんわりした立体的な形に収まる。「髪のボリュームが出やすい人は、耳や襟足部分の髪の内側からドライヤーを当てて根元を起こすといい」。頭頂部の髪の根元も起こすと、輪郭がひし形のきれいな髪形になるという。また、頭の形が四角っぽい人は、サイドの毛を下に引っ張りながら、上からドライヤーを。根元起こしの逆を行く感じだ。

「なるほど。艶出しと形作りがブローの目的か」。実際にプロの技を見れば、なお納得できる。いつもはブロー中、雑誌を読みふけるのだが、この日ばかりは鏡の向こうの田畑さんの手さばきに目をこらす。ロールブラシとドライヤーを簡単に操る様を見ていると、なんだかまねできそうな気がしてきた。

翌朝、洗い流さないトリートメントを髪の毛に行き渡らせつつ、田畑さんの教えを反すうする。まずは乾きやすい前髪から、そして地肌と根元を、指を使ってしっかり乾かす。一般的な髪質ならブラシを使うのは、毛先側に水分が20~30%残っている状態からだ。

だが、根元からブラシを当てつつ髪と平行にドライヤーを動かすのが、なんと難しいことか。鏡の中のドライヤーは思い通りに動いてくれない。平行に動かしたつもりが斜めを向く。迷走するドライヤーの熱風が、ブラシを支える指を直撃し、思わず「アチチ!」。これじゃ髪もやけどする。結局、この日は45分かけたが、うまく仕上がらないうちに時間切れ。

次の日、また次の日と練習するも進展がない。やはり80点が限度なのか。田畑さんも言っていた。「どんな髪質でも満足にブロー仕上げできるようになるには2年以上かかる」。簡単にできるものじゃないのだ。

それでも、いちおう毎日努力してみた。すると5~6日目になって、なんとなくブラシとドライヤーの動きを制御できそうな感覚が生まれてきたではないか。そういえば田畑さんは、こうも言っていた。「自分の髪のクセは自分が一番よく分かっているのだから、練習を積みさえすれば、うまく仕上げられるようになる」と――。

そうだ。「サロン仕上げ」への道はまだ先が長いが、諦めずに頑張ってみよう。

記者のつぶやき
 サロン仕上げを目指してから、髪を丁寧に洗うようになった。おかげでかかる時間は20分。そしてブローは最長1時間。もっぱらシャンプーは朝の身に、ブロー1時間は致命的だ。日々練習するのは無理かとも思われたが、ブローのコツがなんとなくつかめそうな感覚を得た翌日は30分で仕上がった。練習すれば何とかなるものだ。目指すのは艶と形に加え、時間短縮!
(福沢淳子)

[日経プラスワン2011年1月8日付]

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