日本の会社なのに英語が公用語なの?

「ユニクロの店長は全員、一度は海外で働くようになるんだって」。新聞を読んだお母さんがつぶやくと、「中国や欧米でお店を増やすみたいだからね。それに日本のオフィスも英語を公用語にするそうだよ」とお父さん。それを聞いて驚いたのはニッくんだ。「英語しか話せないってこと? 日本にいるなら日本語でいいじゃん」

海外の人と一緒に働く時代に

お父さん 公用語っていうのは、普段は違う言葉を話す人が集まった時に、みんなが理解し合える共通の言語のこと。いつもその言葉を使わなきゃだめというわけじゃないんだ。

ニッくん ちょっと安心……かな。

お母さん ユニクロでは母国語が違う人が参加する会議とか、海外に送る文書を来年から英語にするそうよ。インターネット通販の楽天も英語を公用語にするんだって。

ケイちゃん どうして日本でそこまでするの?

お父さん 「日本で」というより、「どこの国にいても」って感じかな。ユニクロも楽天も主に日本で商売してきたけど、これからは海外に出ていくよ。いろんな国に会社をつくり、現地採用も増やす。そこで働く優秀な人が日本の本社に転勤すれば、新しい発想が生まれる。日本でも海外でも、工場やオフィスで様々な国の人が一緒に働くのが当たり前になるかもね。

ケイちゃん だから公用語が必要なのね。

お父さん 大変な時代がやってきたってことだよ。お父さんも仕事で外国人とお昼ごはんを食べるときとか、相手の話を聞き逃さないようにしようとすると、味わってる余裕なんてないもんな。授業は文法中心で会話は習ったことないし。

ニッくん でも公用語は英語じゃなきゃだめなの。

お母さん 英語はたくさんある言葉の中で割と表現が簡潔で、違う国の人同士でも理解しやすいといわれてるの。日本語は「前向きに検討します」とか、曖昧(あいまい)な表現が多くて交渉には向いてないっていわれるわ。