一方、神経に原因がある場合には、何らかの障害を受けた神経が、筋肉に異常な信号を送り、過剰に筋肉が収縮して起こると考えられている。

糖尿病でこむら返りが起こるのは、このタイプだ。「血糖値が高い状態が続くと、末梢(まっしょう)神経に小さな傷がつき、刺激が起こる。糖尿病の三大合併症の一つに神経障害があるが、こむら返りもこの一つ。糖尿病患者の多くが訴える」(松岡医師)

糖尿病で起こる場合、就寝中の明け方など、安静時が多いのが特徴だ。管野さんのように、こむら返りで受診して糖尿病が見つかることもある。「喉が渇く、多尿などの症状もあれば、糖尿病が疑われる。内科を受診するといい」と松岡医師は指摘する。