有料レジ袋、どこまで広がった?

「北海道旅行に行った友達がスーパーでレジ袋が有料だった、って驚いていたわ」。事務所に遊びに来た小学生、伊野辺詩音の情報に探偵の松田章司が興味をもった。「僕がいつも行く店は無料だよ。有料化はどこまで広がったのかな」
エコバッグを持参する買い物客が目立つ(埼玉県川口市のジャスコ川口前川店)

2人はまずイオンに向かった。担当の鈴木裕章さん(52)が「グループのスーパーの約半分でレジ袋の無料配布をやめました」と教えてくれた。同社はスーパー大手では初めて、2007年1月に京都市でレジ袋を1枚5円で販売し始めた。環境に負担のかかるレジ袋の配布枚数を減らすのが狙いで今では北海道など約740店に広げている。

スーパーの業界団体、日本チェーンストア協会によるとレジ袋を有料化したのは6月末で29都道府県の1390店。加盟店の2割近くに上った。2年前に比べ店舗数は約5倍になった。しかし、この1年では約100店の増加にとどまり、都道府県数も横ばいで普及のペースが鈍っている。

共同歩調難しく

「なぜ増えないのかな」。首をかしげる詩音にイオンの鈴木さんは「大都市部などで導入があまり進んでいません」と話す。スーパー各社が足並みをそろえ、住民の理解も得られないと有料化は浸透しない。客の中には有料になるのをサービス低下ととらえ、苦情を言うこともあるからだ。

2人はイオンの資料を基に有料、無料で地図を色分けしてみた。東京都や大阪府など都市部で無料が多かった。「都市部は競合店が多く、スーパーも共同歩調が取りにくいのです」(鈴木さん)。そこに日本総合研究所の村上芽さん(35)が加わってきた。「実際、有料化がうまくいっていない地域もありますよ」

埼玉県川口市では08年に小売り12社が有料化を始めた。人口が増え続ける同市ではスーパーの新規出店も活発。安売り店が近くにできて売上高が激減したスーパーが、顧客を引き戻そうと有料化をやめた。それを見た他店もドミノ倒しのように無料に戻したのだ。

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