取り寄せるなら このXマスケーキ何でもランキング冷凍でも「生」の味わい

あと1カ月足らずでクリスマス。家族でケーキを楽しむ人も多いだろう。冷凍で取り寄せできるものを専門家に食べてもらい、おすすめを選んだところ、濃厚な味わいのチョコレートケーキが上位を占めた。

1
960ポイント
エコール・クリオロ「カフェ・プラリネ・ノエル」東京都豊島区
チョコレートムースの口溶け、ヘーゼルナッツの香り、乾燥クレープのサクサクした食感と、ひと口のなかで様々な刺激を味わえるチョコレートケーキ。チョコメーカーのヴァローナ社から独立、2003年に店を開いたサントス・アントワーヌ氏が手掛ける。「ヘーゼルナッツの香ばしさとコーヒーの香りが見事にマッチ。乾燥クレープの食感が楽しく飽きのこない味」(下井美奈子さん)、「コク、香ばしさ、口溶けともにバランスよし」(藤原浩さん)、「生クリームで飾っても楽しい」(山本諭さん)
(1)直径12センチ2400円、15センチ3500円(12月13~19日に届ける早期届けは5%引き、送料別)(2)早期届けは12月5日(3)直販(www.rakuten.co.jp/ecolecriollo/)
2
672ポイント
ジャン=ポール・エヴァン「ビュッシュヴォワヤージュ」東京都中央区
シンプルな外観ながら重厚な味わいのチョコレートケーキ。とろみのあるフランボワーズ(ラズベリー)のソースを、刻んだチョコ入りのヘーゼルナッツの生地(ダコワーズ)で巻き込み、周囲を口溶けがよいチョコでくるんだ。「チョコレートの濃厚な味わいとフランボワーズの酸味との対比が楽しめる」(猫井登さん)、「まるで宝石箱のような見た目のインパクト」(肱岡香子さん)、「小さいが高級感がある。ナッツの食感たっぷり、チョコレートも濃厚でおいしい」(瀬戸理恵子さん)
(1)16×6.3センチ5775円(送料込み)(2)12月13日(3)ジャン=ポール・エヴァン三越銀座店(電話03・5250・3837)
3
504ポイント
レトルダムールグランメゾン白金「デリスショコラ2010」東京都港区
甘さを抑えた濃厚なチョコケーキ。軽めのアールグレイ風味のミルクチョコレートと濃厚なビターチョコレートの2層のムースを使い、同じチョコレートでも違った口溶けを演出して奥深さを出した。ケーキの下部にはヘーゼルナッツが隠れている。昨年6日間で完売したものを改良し、今年は有機栽培したカカオのチョコなどを使った。「苦みの利いた大人味のチョコレートムースで飽きずに食べられる」(村山らむねさん)、「チョコの苦み、紅茶の優雅な香りとナッツのザクザク感といろいろな味や食感を楽しめる」(下園昌江さん)
(1)直径15センチ4800円(送料込み)(2)12月19日(3)直販(www.lettre-damour.jp/)
4
498ポイント
ジュヴォー「フェアリー」東京都港区
バニラムースを主体に中にイチゴソースをはさんだ甘さ控えめのムースケーキ。外側にアーモンドを使い、多様な食感を演出。「生のフルーツが濃厚なクリームをさっぱりとしてくれ、後を引く味」(肱岡さん)。(1)直径15センチ4410円(送料込み)(2)12月13日(3)三越(www.mitsukoshi.co.jp/christmas/cake/、0120・15・3254)
5
468ポイント
銀座菓楽「ノエルブランシャンパーニュ2010」東京都中央区
シャンパンの香りのホワイトチョコムースの立方体の中にピスタチオのブリュレ(プリン)やラズベリーのゼリー、スポンジが層をなし、底にサクサクのフレークを置いた。「外観も印象的だが、断面も美しい」(並木麻輝子さん)(1)10×10×10センチ4200円(送料込み)(2)12月15日(3)美食サークル(store.shopping.yahoo.co.jp/bishokuc/)など
6
426ポイント
カフェタナカ「ノエル・フロマージュ」名古屋市
薄黄色のホワイトチョコで覆ったレアチーズケーキ。底にイチゴのムースを置き、その上にイチゴ、ラズベリー、ブルーベリーのコンポート(砂糖煮)を載せてある。「大粒のベリー類のコンポート部分もさわやかな酸味でフルーティー」(平岩理緒さん)(1)直径15センチ4935円(送料込み)(2)12月7日(3)大丸(www.daimaru.jp/d/christmas-cake.html)
7
312ポイント
ル・パティシエ・タカギ「コフレ・フランボワーズ」東京都世田谷区
スポンジの上に後味のさっぱりしたホワイトチョコムースを置き、中にフランボワーズのゼリーを入れた。外側はチョコだが、刃を入れると白と赤の3層が現れる。「チョコとフランボワーズと生地のバランスが良い」(神谷千佳代さん)(1)直径15センチ5250円(送料込み)(2)12月14日(3)電子メール(nina-support@lplctakagi.jp)
8
252ポイント
ガレー「オランジェット・フラーメ」東京都千代田区
ガレーはベルギーの高級チョコレート店。チョコスポンジの上にチョコムースを載せ、さらに中にスポンジとオレンジの砂糖漬けを入れた濃厚な味わい。「表面のつや、炎形のチョコが美しく大人向けのケーキ」(ガレットさん)(1)直径18センチ4500円(送料込み)(2)12月7日(3)大丸(www.daimaru.jp/d/christmas-cake.html)など
9
246ポイント
シェ・シブヤ「ブッシュ・ド・ノエル」さいたま市
カスタード、生クリーム、マロンクリームを混ぜたクリームをスポンジに挟んだマロン味のフランス風クリスマスケーキ。外は生クリームで雪に覆われた木をイメージ。「マロンの風味がたっぷりでリッチな味わい」(藤原さん)(1)27×9センチ4200円、19×9センチ3000円(送料別)(2)12月20日(3)直販(www.chez-shibuya.jp/season.html、048・778・7273)
10
204ポイント
ペニンシュラホテル「クリスマスチョコレートケーキ」東京都千代田区
同ホテル自慢のチョコをふんだんに使用。チョコムースにザクザクした食感のチョコ生地を組み合わせ、全体をつややかなチョコで包んだ。「ほろ苦いショコラ(チョコ)は大人の味で、サクサクしたうす焼きクレープの食感がアクセントになる」(下井さん)(1)直径15センチ5250円(送料込み)(2)12月13日(3)三越(www.mitsukoshi.co.jp/christmas/cake/、0120・15・3254)

1位はチョコレートを乳化させたムースケーキ。しっかりした味わいながらも口当たりが軽く、歯触りや舌触り、香りと様々な感覚で楽しめる。12時間かけて冷蔵庫で解凍し、冷蔵庫から出したらすぐに食べるのがおいしく食べるコツ。解凍前に包みのビニールを外さないとケーキ表面のサンタプリントがはがれてしまうので気をつけよう。

2位はチョコレートの存在感が強く、10位内に入った商品の中でもどっしりとした味わいの一品。チョコレートに負けない濃厚なラズベリーソースが詰まっている。3位は風味の違うチョコレートを組み合わせ、基本は同じチョコレートなのに飽きのこない味わいを工夫した。

見た目が華やかなのは、6位と9位。外観は子どもが喜びそうだが、味わいはしっかりしていて大人も満足できる。小さい子どものいる家庭でも家族それぞれが楽しめるケーキだ。

ナイフを入れたときの意外感が面白いのは、5位と7位。いずれも見た目はシンプルだが、中はブリュレやゼリーを詰めた凝った作りになっており、断面のカラフルさが目を引く。

ケーキは作りたての生ケーキがおいしいが、冷凍技術が発達。試食会では専門家から「冷凍も生ケーキと変わらないくらいおいしい」といった声が相次いだ。

ただ、この時期はケーキ店にとって書き入れ時。製造数が比較的多いものを取り上げたが、予約がいっぱいになって買えない場合もある。また、取り寄せ専用商品も多く、店に予約なしで行っても買えないので注意しよう。冷凍とはいえ、2週間程度で食べた方がいいものもあり、鮮度にも気をつけたい。

初登場は明治時代、東京・新橋で

日本に定着したクリスマス。戦後に普及したイメージもあるが、100年前から広まっていった。明治時代後半、大都市の店舗を中心にクリスマスの飾り付けなどをするようになった。

クリスマスケーキもこのころ登場。「明治・大正家庭史年表」(河出書房新社)によれば、1892年(明治25年)に東京・新橋の壺屋支店が4種類のクリスマス菓子を発売。1910年(明治43年)には横浜の不二家が「クリスマスケーキ」を出した。大正時代にはパーティーなども盛んになった。

ただ今のようなケーキが広まったのは高度成長期。バタークリームケーキから冷蔵庫の普及で生クリームケーキが主流になり、今はチョコケーキやチーズケーキなど多様な味が楽しめる。


表の見方 数字は選者の評価を点数化。項目名は店名・ブランド名と商品名、本店・主要店舗の所在地(1)大きさと価格(2)受注締め切り日(3)取り寄せ先のホームページ(頭のhttp://は省略)や電話番号。
調査の方法 冷凍状態で取り寄せができるクリスマスケーキをインターネットの売れ筋、専門家の推薦などを参考に選出。その中から500個以上の注文に対応できる22品を最終候補に選び、専門家に試食してもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
神谷千佳代(「スイートネットワーク」代表)▽ガレット(ブログ「ガレットのお菓子日記」主宰)▽下井美奈子(オールアバウト洋菓子ガイド)▽下園昌江(お菓子研究家)▽瀬戸理恵子(フードライター)▽並木麻輝子(料理ジャーナリスト)▽猫井登(お菓子の歴史研究家)▽肱岡香子(フードスタイリスト)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽藤原浩(日本フードアナリスト協会常任理事)▽村山らむね(通販評論家)▽山本諭(菓子ジャーナリスト)
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