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年末に向けて何かと集まることが多くなる季節。中でも職場の忘年会は、半ば恒例になっているためか、なぜ集まるのかを改めて意識せずに集まりがちです。

そのせいでしょうか。せっかくの料理を前に仕事の続きを議論したり、携帯電話片手に外に出てなかなか席に戻らなかったり、「あそこの課は現場の苦労が分かっていない」と他部署の批判や愚痴で盛り上がったり……。いったい忘年会の目的って何なの? と考えてしまうことが度々です。

やはりせっかく集まるのですから、1年のしめくくりとしてなにか心に残るさわやかさが欲しいですね。

そこでおすすめなのが感謝の会話です。「今年もありがとうございました」にもうひと言、「どう、ありがたいのか」を具体的に伝えてみてください。

「残業を何度も手伝っていただきましたね。本当にありがたかったです」「なんでも聞いてと言ってくださったひと言、忘れられません」「電話メモ、うまくなったね。おかげで助かったよ」「産休ではいろいろご配慮いただき、うれしかったです。おかげで元気に育っています」。上司、後輩といった立場の上下に関係なく、伝えるタイミングも、隣に座ったとき、鍋をつつきながらと気負わずにいつでもいいのです。

言われれば誰だって気持ちが温かくなり、そこから会話も自然に弾むはず。こうした小さな感謝の積み重ねこそが、気持ち良い人間関係をつくってくれるでしょう。

(コミュニケーション塾主宰 今井 登茂子)

[日経プラスワン2010年11月6日付]

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