青森・浅虫温泉 海の幸、大間からも

東北新幹線が12月4日に新青森駅まで全線開通する。浅虫温泉(青森市)は、海の幸の豊かな温泉地として、あらためて脚光を浴びることだろう。

浅虫温泉のシンボル、湯の島

青森市の郊外、陸奥湾に面した浅虫温泉は、麻をやわらかくするため温泉で蒸したと伝えられる古湯である。全国でも有数の湯治場として歴史を刻み、時代の流れとともに観光地として発展してきたが、今日ではすっかり落ち着いた静かな温泉地になっている。

今回の宿、浅虫観光ホテルへ向かう。陸奥湾上に浮かぶ三角形の湯の島を正面に望む浅虫温泉を代表する宿である。

まずは3階の大浴場へ。夕方の陽が陸奥湾の海面を光らせ、湯の面も染めている。美しい光景だ。つるつるする肌にやさしい湯である。

味付けにも工夫を凝らした浅虫観光ホテルの夕食

食事は10階にある「湯の島亭」で。海上のかなたに点滅する青森あたりの灯を望みながら、海の幸満載の会席料理をいただく。「地場の素材のうまみをしっかり引き出すように工夫し、味付けは地元と首都圏からのお客さまとを分けて、好みに合わせるようにしています」と、女将の移川鞠子さん。

翌日は、早起きした。宿の前に広がる砂浜から温泉街を歩く。浅虫温泉事業協同組合の脇に、麻蒸湯の碑と源泉飲泉場、足湯などが設けてあった。竹の小さいひしゃくが置いてあったので、温泉を一杯飲んでみる。腹の中がすーっとする感じだ。