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秋を満喫 さつまいもスイーツ 何でもランキング 和も洋も 素朴な味わい

2010/10/16 日本経済新聞 プラスワン

秋から冬が旬のサツマイモ。寒い時期の甘味として古くから親しまれている。サツマイモの菓子を専門家が食べ比べ、おすすめを選んだ。和洋を問わず様々な菓子にサツマイモを使うようになり、候補にも多彩なスイーツが並んだが、上位に入ったのは、素朴なイモの味わいと食感を存分に楽しめる商品だった。

1
940ポイント
CHAIMON「キューブキャンディースイート」 大阪府守口市
2センチ角のさいころ形をした一口サイズの大学芋。口に入れると、甘いみつにイモ内部のほくほくした食感とイモの控えめな甘さが混じり合い、ほどよい味わいになる。色の対比も鮮やかで、紫色のスイートアメジストと黄色の霧島紅甘露という種類のイモを使用。CHAIMONは菓子メーカー、白ハト食品工業の高級イモ菓子ブランド。
「大学芋をおしゃれに味わえる」(神谷千佳代さん)、「カリッとしっとりのバランスがよい。ちょっとしたお遣い物にも喜ばれそう」(村山らむねさん)(1)1箱(180グラム)683円(2)冷凍で1年(3)0120・468・051、www.imotakonankin.com/、三越銀座店
2
810ポイント
タムラ食品「芋菓子」 愛媛県上島町
瀬戸内海に浮かぶ岩城(いわぎ)島の名産品。手作りで、細長く切ったイモを油で揚げ、砂糖をまぶした素朴な味わい。一般的には「芋けんぴ」と呼ばれる菓子だが、けんぴほど硬くなく、中にイモ特有の軟らかさが残る。以前は地元産のサツマイモを使っていたが、今は主に鹿児島産を使う。
「カリッとしながらもホクッとしたイモらしさが感じられ、甘さもほどよく手が止まらなくなる」(瀬戸理恵子さん)、「愛媛県出身だが、地元ではおイモといえばこれ」(渡辺紀子さん)(1)1袋(340グラム)380~525円(2)約100日(3)0897・75・2030、東京・新橋の香川・愛媛せとうち旬彩館など
3
740ポイント
舟和本店「芋ようかん」 東京都台東区
イモそのものを食べているような味わい。紅あずまと砂糖とわずかな塩を使い、舌触りなめらかに練り上げた。箱に並べた拍子木形のようかんは素朴そのもの。かつて、高価な小豆のようかんに代わり庶民に手の届くようかんとして始まった。着色料、香料、保存料は不使用。
「イモの風味を生かしつつ甘さもあり、満足感が得られる」(平岩理緒さん)、「イモそのもののおいしさを生かしている」(藤原浩さん)(1)6本598円(2)冷蔵で3日(北海道などは2日)(3)0120・278・215、funawa.jp/shop/、小田急百貨店新宿店、阪急百貨店梅田本店など大手百貨店、スーパー
4
470ポイント
鎌倉レ・ザンジュ「早川ポテト」 神奈川県鎌倉市
紅赤のほくほくとした食感を残しつつ、しっとりとしたスイートポテト。隠し味に日本酒。商品名はイモ農家にちなんだ。「ほろほろと口の中でほどける軽さがあり、香ばしさも特徴」(平岩さん)(1)8個1953円(2)約10日(3)045・782・4333、www.lesanges.co.jp/、高島屋横浜店など
5
460ポイント
舟定屋本店「元祖芋ようかん」 栃木県足利市
イモのつぶつぶした食感を楽しめる。茨城、千葉県産の紅あずまと砂糖と塩だけで手作りしており、1日100本の限定。スライスしてオーブンで焼いても美味。「水分が少なくほっくりとした食感がおいしい」(下園昌江さん)(1)1本600円(2)冷蔵で夏季3日、冬季7日(3)0284・21・3807
6
440ポイント
栗尾商店「鳴門うず芋」 徳島県つるぎ町
手で輪切りにして蒸した徳島産の鳴門金時を、80年以上つぎ足しながら使うみつ床に半日つけこんだ。素朴な甘さとほどよい歯応え。4月までの季節限定品。「イモの甘みとみつの甘みがバランスよく調和」(山本諭さん)(1)1袋630円(2)20日(3)0120・384・858、三越名古屋栄店など
7
435ポイント
田園ぽてと「田園ぽてと」 川崎市
口溶けなめらかで、ブランデーの香りがふわりと鼻に抜ける大人のスイートポテト。千葉県産の紅あずまを使用。「軟らかな口当たりと風味がいい」(並木麻輝子さん)(1)5個2445円(冷蔵送料込み)(2)冷蔵で10日間(3)0120・2504・39、www.rakuten.ne.jp/gold/poteto/、川崎市内に3店
8
410ポイント
たねや「たねや芋子判」 滋賀県近江八幡市
サツマイモを模した和風スイートポテト。徳島県の鳴門金時を原料にした本体に、ニッキパウダーをたっぷりまぶし、香ばしさを出した。2月上旬までの季節限定品。同じ材料で作ったより大きな「たねや長寿芋」も。「イモとニッキがよく合うことを教えてくれる」(肱岡香子さん)(1)5個735円(2)約15日(3)0120・559・160、taneya.jp/home/、東京、大阪、名古屋、横浜、神戸の百貨店など
9
400ポイント
鈴懸「甘芋」 福岡市
「鈴乃最中」などで有名な老舗和菓子店が初めて手掛けた洋風菓子。宮崎県産サツマイモを蒸して裏ごししたものにバターや生クリームのほか、白あんを加えた。なめらかな食感で口溶けが良い。「素材が伝わる自然なおいしさ」(村山さん)、「イモのほくほく感がよい」(下井美奈子さん)(1)1個168~210円(2)1日(3)取り寄せ不可。福岡県内の4店舗のほか、伊勢丹新宿本店、JR名古屋高島屋で販売
10
350ポイント
おいもやさん興伸「大学いも 紅さつま」 東京都台東区
甘みの強い高系14号に連なる品種を使用。4、5センチ大に切り、160~170度の油で20分間じっくりと揚げ、たっぷりみつをからめて黒ゴマを振った。創業130年のイモ問屋が開いた店で、良質なイモを扱う自負が一片を大きくした理由という。「イモのほっくり感がストレートに伝わる」(ガレットさん)(1)500グラム1150円(2)冷蔵で約3日(3)www.oimoyasan.com/、東京都内に10店舗、埼玉県内に2店舗

1位のCHAIMON「キューブキャンディースイート」もその一つ。見た目は洋風だが、大学芋のおいしさを引き出す工夫をしてある。小さなイモを素揚げし、みつをからめて瞬間冷凍した。半解凍状態で食べることで、外側のあめのカリカリ感と中のほくほく感が同時に堪能できる。

素朴なイモ菓子も上位に目立った。2位に入ったタムラ食品の「芋菓子」は瀬戸内海の島に伝わる名産品だ。3、5位に入った芋ようかんも昔ながらの庶民の菓子で、3位の舟和、5位の舟定屋の創業者は同じ店で修業した間柄という。

サツマイモが様々な菓子に使われるようになった背景には、品種改良も大きい。菓子に向く甘みの強い品種が増えている。

かつて関東地方の代表的な食用品種だったのが「紅赤」。黄色が鮮やかで、くりきんとん用に好まれる。東日本で今人気なのは、濃い黄色で甘みが強い「紅あずま」。焼き芋のほか、菓子にも向いており、ランキングでは3、5、7位の商品が使っている。

「鳴門金時」(徳島県)や「五郎島金時」(金沢市)などのブランドで知られる品種「高系14号」の系統も人気だ。淡い黄色で甘みがあり、6、8、10位が採用している。中が紫色をした紫サツマイモ関係では、「パープルスイートロード」が食味がよい品種として知られる。

サツマイモは栄養面からも見直されている。食物繊維やビタミンCの含有量が多く、加熱調理しても6割のビタミンCが壊れずに残るという。

タルト・きんつば…尽きない魅力

取り寄せ可能か2地域以上で販売することを条件にしたため、対象から外れたが、ほかにもおすすめの菓子は多い。多くの選者が推したのが、サンキャトルヴァン(東京都千代田区)の「大学芋のタルト」。白あんが入ったアーモンドクリームの上に、シロップをからめたゆでイモをのせた。

スイートポテトでは、リリエンベルグ(川崎市)の量り売り商品や、パティスリーミツワギンザ(東京都中央区)の「なると金時」が人気。満願堂本店(東京都台東区)のサツマイモのきんつば「芋きん」を推す声もあった。

有名店は常設店舗が少なくても、百貨店の催事などで販売することも多い。菓子店や百貨店のホームページなどの情報をまめにチェックしよう。


表の見方 数字は選者の評価を点数化。ブランドもしくは店名と商品名、本社・本店の所在地。(1)注文できる最小単位と価格(送料別)(2)製造・到着からの日持ち(未開封)(3)直販のホームページ(頭のhttp://は略)や電話番号、販売店舗。
調査の方法 まず専門家や百貨店の推薦などをもとに100品以上の候補を選出。その中から複数の専門家が推し、入手しやすいように、取り寄せ可能または東京や大阪の百貨店など2つ以上の地域で店舗販売する25品を選出。それらを試食してもらって順位を決めた。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
神谷千佳代(「スイートネットワーク」代表)▽ガレット(ブログ「ガレットのお菓子日記」主宰)▽下井美奈子(オールアバウト洋菓子ガイド)▽下園昌江(お菓子研究家)▽瀬戸理恵子(フードライター)▽並木麻輝子(料理ジャーナリスト)▽肱岡香子(フードスタイリスト)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽藤原浩(日本フードアナリスト協会常任理事)▽村山らむね(通販評論家)▽山本諭(菓子ジャーナリスト)▽渡辺紀子(フードライター)

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