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知っておきたい「口臭」発生の仕組み

2010/10/13 日本経済新聞 朝刊

口臭に悩む人は多い。ドラッグストアやインターネットで様々な対策製品が販売されているが、専門家は「効果が薄いものがほとんど」と指摘する。口臭の主な原因は、舌の上に白くたまる舌苔(ぜったい)。効果的な対策をとるにはまず、口臭が発生する仕組みをきちんと知っておきたい。
塩化亜鉛入りの洗口液にも効果が期待できる

「においの気になる人に」「おなかの中からエチケット対策」。インターネットで口臭を予防する製品を探すと、いかにも効きそうなキャッチコピーを冠した商品が目に付く。どれを選べばいいのだろうか。

「市販の製品で効果が実証されているものは少ない」。こう指摘するのは、国際口臭学会会長を務める八重垣健日本歯科大学教授。香料を含むカプセルや健康食品、サプリメントの多くは、腐敗臭のような通常の口臭には効き目が薄いという。

においの主な成分は硫化水素やメチルメルカプタン、硫黄を含む揮発性硫黄化合物(VSC)だ。「VSCは6割が舌苔で作られている」(八重垣教授)という。

舌苔とは、はがれ落ちた口の中の粘膜細胞や食べかすなどの汚れが、舌の上に白くたまったもの。舌の表面は舌乳頭という無数の突起で覆われている。このうち糸状の乳頭の間に細菌や細胞などが入り込んで舌苔をつくる。VSCは、舌苔に含まれるたんぱく質などを細菌が分解したときに出る悪臭ガスだ。

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