ヘルスUP

病気・医療

ウイルス対策、基本は手洗い 感染性胃腸炎から身を守る

2010/10/15 日本経済新聞 プラスワン

食中毒といえば、かつては梅雨ごろから増え始め8、9月に発生のピークを迎えるのが普通だった。原因となる菌も、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ属菌などの細菌が中心だった。これらは食品の衛生管理が徹底したことにより減少傾向にあるが、逆にウイルスが原因で起こる感染性胃腸炎が増えている。感染力が非常に強く、冬になると子供や高齢者に集団感染する。この病気の対策について専門家に聞いた。

強い感染力をもつノロウイルス(愛知県衛生研究所提供)

昨年、世界中を震え上がらせた新型インフルエンザ。国内でも流行し様々な影響が出たが、その背景である病気に異変が起きていた。

昨年は大幅に減

国立感染症研究所の松野重夫研究官は「毎年、冬に発生するノロウイルスによる食中毒の発生が大幅に抑えられた」と話す。ノロウイルスによる食中毒は10月に発生しはじめる。例年、10月の患者数は200人程度だが、しだいに増え始め忘年会シーズンの12月中旬にピークとなり、月あたりの患者数は1500人から4000人。1月以降は減り始め、真夏にはほぼいなくなる。

しかし、昨年は年末のピークがなく月数百人の発生が続いただけだった。松野研究官は、「インフルエンザ対策として行った手洗いの慣行がノロウイルスの封じ込みにも大きな役割を果たした」と話す。

ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL