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滋賀・湖北 お江生んだ戦国舞台

2010/10/9 日本経済新聞 夕刊

旧浅井町や余呉町の名で知られる滋賀県の湖北(現在の長浜市)は、琵琶湖の北東、田園が広がる中にある。今でこそのどかな一帯だが、戦国絵巻の舞台となった小谷城や賤ケ岳などの史跡・古戦場は、数奇な運命に導かれて“天下を分ける”ことになる茶々、お江(ごう、小督とも)ら姉妹の故地でもある。

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古戦場の賎ケ岳から見下ろす余呉湖

9月下旬。豊かな稲穂の海にまじり、刈り入れの終わった田が夕日を浴びていた。牧歌的な情景ながら、道路は交通量が多い。道路標識の「関ケ原」や「敦賀」を目にするたびに、ここが東国、北陸へのとば口にあることを実感する。岐阜県の関ケ原と、琵琶湖最北端に近い滋賀県の木之本を結ぶ北国脇往還(国道365号)は古来、人と物資の往来が盛んだった。

その北国脇往還を見下ろす標高495メートルの山に、小谷城があった。いまは草に埋もれるように石垣など遺構が残る程度。「クマ出没」の標識が、注意を呼びかける。関ケ原と聞けば「天下分け目の」という“枕ことば”を連想する。奇遇にも、天下を二分する豊臣と徳川両家に迎えられる姉妹が、この小谷城で生まれた。茶々、お初、お江の3人だ。

父は北近江を領有する浅井長政。母は織田信長の妹、お市の方。茶々は淀(よど)殿として豊臣秀吉の側室に、お江は2代将軍徳川秀忠の妻になる。お初は、近江の名族、京極氏に嫁ぐ。来年のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」はお江がヒロインになるとのことで、地元は歓迎ムードに沸いている。

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