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散策したい歴史ある町並み

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さわやかな秋は街歩きに格好のシーズン。最近では、持ち歩きやすい小ぶりの旅行ガイドブックも増え、じっくりと街を散策する旅が人気だ。古い建築物などが残り、歴史を感じられる町並みの中から、街歩きにおすすめのスポットを専門家に選んでもらった。

564ポイント
萩市堀内地区(山口県萩市)
 約260年間の江戸時代に形作られた城下町のたたずまいが色濃く残り、「当時の古地図がそのまま使える町」。藩の役所や有力な侍の屋敷が立ち並んだ旧萩城の「三の丸」だった地域。武家屋敷、町家、明治維新の志士の旧宅などの文化財が見られる。
 「地区全体の空気が心を和ませる。よけいな観光施設がないのも良い」(中根裕さん)、「落ち着いた散歩にはぴったり。城下に侵入した敵を惑わせるため、塀を高くし道を鍵手型に曲げた鍵曲(かいまがり)やそこに見える夏ミカンは萩を代表する景色」(小川正彦さん)。電話0838・25・3139(萩市観光課)
479ポイント
高山市さんまち(岐阜県高山市)
 戦国時代に造られた高山城の城下町の中で商人が住んだ地域。江戸期に城が壊された際に武家屋敷がなくなって商人町が残り、飛騨の中心地として栄えた。隣接する「下二之町大新町」も伝統的な建物が残り、両地域合わせて「古い町並」と呼んでいる。
 「戦国時代末期に整備された町割りがそのまま残り、江戸期の天領時代に建てられた重厚な建物が連続する町並みは圧巻」(岸本信夫さん)、「南端にある高山市政記念館は明治から昭和中期まで使われた役所の建物をそのまま活用しており、見応えがある」(村田博之さん)。電話0577・32・3333(高山市観光課)
440ポイント
川越市一番街(埼玉県川越市)
 「小江戸」と親しまれ、明治期の大火後に建築された蔵造りの商家建築が見どころで、「時の鐘」や近隣の「菓子屋横丁」も有名。川越城の城下町として栄え、新河岸川を利用した舟運で江戸とつながり、江戸文化を色濃く残す。
 「蔵造りや風情ある石畳、街路灯のほか、趣のある飲食施設も豊富にある」(大谷晴信さん)、「喜多院や本丸御殿(11年3月まで休館予定)とセットで回ると見どころが多い。東京都内から近く、土産物店なども多いので気軽に行きやすい」(稲葉教之さん)。電話049・222・5556(川越駅観光案内所)
400ポイント
倉敷美観地区(岡山県倉敷市)
 江戸時代に幕府の天領として発展した倉敷川河畔の商家町。白壁土蔵に格子窓の町家のほか、洋風建築物もあり、和と洋、レトロとモダンが融合した。夜にライトアップも。「大原美術館でアートを楽しむのもいい」(小川さん)電話086・422・0542(倉敷館観光案内所)
351ポイント
白川郷合掌造り集落(岐阜県白川村)
 幕末~昭和初期に建てられた合掌造りの建物が114棟残り、合掌造りの民宿に宿泊もできる。1995年に世界文化遺産に登録された。「町の北側にある城山展望台から見下ろすと息をのむ」(岸本さん)。電話05769・6・1311(白川村商工観光係)写真は岐阜県観光連盟提供
348ポイント
産寧坂(京都市)
 清水寺や八坂神社など東山の社寺を巡る散策路沿いに、土産物店や茶店などの町家や和風住宅が並ぶ。石段や石堀など京都らしい町並み。「白壁や土塀、木々にゆらめく陰影、門前町の店頭に彩りをそえるあかりなど、京都ならではの様々な表情が魅力」(檜垣克己さん)。電話075・752・0227(京都市観光協会)
347ポイント
角館武家屋敷通り(秋田県仙北市)
 江戸時代の特性を残す武家屋敷が一番の見どころ。広い通りから屋敷のしだれ桜やモミの大木などの植栽も楽しめ、武家の威厳や格式を感じられる。「春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪と四季それぞれで彩りが美しい」(稲葉さん)。電話0187・43・3352(仙北市観光課)
340ポイント
吹屋ふるさと村(岡山県高梁市)
 岡山県中西部の山あいにあり、江戸から明治にかけて銅山町として栄え、近世には顔料のベンガラなどで大富豪が続出。赤褐色の石洲瓦やベンガラ格子の町並みが特徴。現役最古の木造校舎の小学校も。「商人の豪邸を利用した郷土館は一番の見どころ」(平尾隆信さん)。電話0866・29・2222(成羽町観光協会吹屋支部)
323ポイント
妻籠宿(長野県南木曽町)
 中山道の宿場町として栄え、江戸時代の町並みを伝える。中山道ウオーキングも人気で妻籠宿と馬籠宿(まごめじゅく)の途中には無料休憩所もある。「観光客が多いので風情を楽しむには早朝や夕刻がおすすめ。ぬれた石畳が映える雨天時もねらいめ」(富本一幸さん)。電話0264・57・3123(妻籠宿観光案内所)
10
322ポイント
伊根浦舟屋群(京都府伊根町)
 1階が船庫、2階が居室という独特な舟屋約230軒が湾を囲むように軒を連ねる。江戸時代からブリ漁が盛んな漁村。「日本の漁村の原風景的な趣がある。地場の伊根ブリなどの味覚も特筆もの」(村上真一さん)。電話0772・32・0277(伊根町観光協会)

より楽しく街歩きするために活用したいのが、各地で取り組みが活発になっている地元住民らによるガイド。「ぶらりと歩くのもよいが、ボランティアガイドと歩くと、一人で歩くのとは違った発見がある」(村上真一さん)。景観や町並みの保存、観光案内などのために、住民らが団体を組織し、無料や安価でガイドをしてくれる地域も多い。

1位の「萩市堀内地区」では、「NPO萩観光ガイド協会」が1千~2千円で萩市内の史跡や文化財を、地元の言葉で解説しながら案内してくれる。「歴史・文化を誇りを持って伝えてくれる地域ガイドがいる」(大谷晴信さん)ことも、高評価につながった。

普段は見学しにくい場所もガイドを頼むと見られる場合もある。10位の「伊根浦舟屋群」では地元ガイドの「伊根浦散策案内人」が、歴史や漁村の暮らしなどを細かく解説してくれ、500円の追加で舟屋の内部を見学することもできる。

地元ガイドは事前に予約が必要な所が多い。込み合うこともあるため、旅の予定が決まったら、早めに連絡するとよい。

古い町並みを残す地域では景観を守るために、アスファルトを石畳にしたり、電柱を地中化したりするケースも多い。6位の「産寧坂」では、2009年に電線の地中化工事が終わり、かつての美しい町並みがよみがえった。

10位以内に入らなかったが、神戸市北野や函館市元町末広町など開国以来の異文化情緒を残す港町や、城崎温泉(兵庫県豊岡市)や俵山温泉(山口県長門市)といった歴史のある温泉街などを推す声もあった。

生活の場、地元の人々に配慮を

上位10位のすべてのスポットが国の「重要伝統的建造物群保存地区」。城下町、宿場町、門前町など各地の歴史的な町並みや集落の中から、価値が高いと判断されたものが選ばれており、各自治体は条例に基づき保存計画を定めている。訪れる際は、地元住民らの尽力で古い町並みが保存されていることや、日常生活の場でもあることへの配慮も必要だ。ゴミを持ち帰るなどは当然ながら、私有地に無断で立ち入らないなどにも注意したい。

選者からも「現在も生活をしている人は多い。やたらとのぞき込むなどの行為は控えたい」(野口冬人さん)、「古い日本の生活や生活様式に思いをはせること」(平尾隆信さん)などの指摘があった。


 表の見方 名称は地区名や観光スポットとしての一般的な呼び方。数字は専門家の評価を点数化。電話番号は周辺観光情報などの問い合わせ先
 調査の方法 専門家におすすめの場所を挙げてもらったほか、「ゆっくり楽しめる」「見どころが多い」「休憩や飲食場所が豊富」という観点でも評価してもらった。選者は次の通り(五十音順、敬称略)。
 稲葉教之(日本旅行グループ事業部マネジャー)▽大谷晴信(近畿日本ツーリスト地域振興事業部課長)▽小川正彦(昭文社旅行書編集部)▽河上喜介(阪急交通社広報部)▽岸本信夫(町並み画家)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽中根裕(ツーリズム・マーケティング研究所取締役)▽野口冬人(旅行作家)▽檜垣克己(JTB東日本国内商品事業部マーケティング戦略室長)▽平尾隆信(古い町並み探訪家)▽村上真一(実業之日本社ブルーガイド出版部国内版編集長)▽村田博之(「オールアバウト」名所・旧跡ガイド)

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