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「脈速いと短命」は本当?

2010/9/15 日本経済新聞 朝刊

昔から脈が速い。走ったり緊張したりしていなくても、心拍(脈拍)数が1分間に90回前後ある。それでも毎年の健康診断で心電図の異常を指摘されたことはない。脈が速いと長生きできないと聞いたことがある。大丈夫だろうか。

1992年に出版されベストセラーになった『ゾウの時間ネズミの時間』(中公新書)。筆者の本川達雄氏は、のんびり生きても、せかせか生きても、哺乳(ほにゅう)類は心臓が一定数打つと一生を終えると説いた。生物学者の間では「15億回」が定説だ。

「人間にも同じことがあてはまる」。東邦ガス診療所(名古屋市)の林博史所長はこう言い切る。心臓の消費エネルギー量はおおむね決まっているとみており、心拍が速いと劣化が進み、寿命が短くなるという。

血圧が正常でも…

名古屋大病院に在籍中、心筋梗塞(こうそく)の患者をたくさん診てきた。一命を取り留めた場合、何が予後を左右するのかに興味を持ち調べたところ、心拍数にたどり着いた。いつまでも脈が速い人は、回復に時間がかかった。

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