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「ローカル線」日帰り旅行 日本の原風景を楽しむ

2010/9/14 日本経済新聞 夕刊

9月も半ば、秋の行楽シーズンに向けて、そろそろ計画を立て始めるこの季節。ほおをなでる秋風が心地よいと感じられるようになったら、少し足を延ばして、ローカル線の日帰り旅行に出かけてみてはいかがだろうか。風情のある駅舎や車窓の風景はもちろん、路線それぞれの名物や観光名所を訪ねてみるのも一興だ。乗客獲得のためのサービス向上に励む鉄道会社も多く、鉄道ファンならずとも楽しい旅になるはずだ。
大正時代に建てられた駅舎も銚子電鉄の魅力のひとつ(千葉県銚子市)

東京都心から約2時間。彩り豊かな景色を楽しむことができるのは千葉県銚子市を走る銚子電気鉄道。起点の銚子駅から終点の外川駅まで全長わずか6.4キロメートルというローカル線だ。「線路の隣にしょうゆ工場があったり、トンネルのように木々が迫ってきたり。短いながらも起伏に富んだ景色が魅力」。東京都杉並区から訪れた会社員の大島豊治さん(29)はこう話す。

廃線危機救った 名物のぬれ煎餅

家や畑の合間から太平洋が目に飛び込み、仲ノ町駅では停車中の車内にしょうゆの香りが流れ込む。終点の外川駅は大正時代から続くひなびた木造駅舎が絵になると、わざわざ写真撮影のために訪れる乗客も少なくない。駅前の下り坂。その先には太平洋が広がり、漁村のたたずまいと相まって、日常を忘れさせてくれる。

銚子電鉄の“救世主”として知られる名物「ぬれ煎餅(せんべい)」(10枚入りで820~860円)も忘れてはならない旅の楽しみ。バス路線や不動産を持たない銚子電鉄が副業として、1995年に売り出した。

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