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「要介護」にならないために 健康長寿のコツ

2010/9/9 日本経済新聞 朝刊

年をとってから介護が必要になる人とそうでない人との間には、いくつか生活パターンに違いのあることが最近の研究で明らかになってきた。いつまでも自立して快適に過ごせる住宅や食生活もあるという。できれば死ぬまで寝たきりなどにならず生活したいというのは誰もが願う。「健康長寿」実現に要介護にならないための生活のコツをまとめた。

愛知県在住の山本明さん(88、仮名)は、郊外のマンションで1歳年上の妻と2人暮らし。多少の物忘れや、脳梗塞(こうそく)の後遺症で歩きにくいこともあるが、夫婦とも「いたって健康」と自覚している。

社会から孤立せず

週に何回かは車を運転し、食料品や日用品などの買い出しにいく。現役社員らと話すため、40年近く勤務した会社に足を運ぶこともある。近所の友達と囲碁を楽しんだり若いころの仕事仲間とゴルフに出かけたりもする。同じマンションに住む、息子と同年齢の夫婦が毎日のように遊びにやってくる。「話し相手が近くにいるのがよい」と笑う。

日本福祉大学の研究チームは愛知県内に住む65歳以上の高齢者約1万3千人を4年間追跡調査した。友人らと交流を持つ機会が月に1~2回以下と少ない人たちは、そうでない人たちと比べて新たに要介護認定を受けるリスクが1.28倍だった。近所の人や趣味の集まりの仲間など、人とのつながりがある人ほど健康に過ごしている様子が浮かび上がった。研究チームを率いる近藤克則教授は「社会から孤立せず、居場所がある人は要介護になりにくいようだ」と説明する。

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