目の周りの「くま」は血行促進で改善 顔や首筋をマッサージ

運動習慣見直しも

「くまが気になるなら、体力をつけて全身の血のめぐりを良くして」と話すのは西葛西井上眼科クリニック(東京都江戸川区)の勝海修所長。「特に女性は心臓の拍出力が弱く、酸素が少ない血液がたまりやすい。なるべく歩くようにしたりジムに行ったりして運動習慣をつけることが、結果的にくまの改善につながる」と指摘する。

色素沈着は肌のこすりすぎや紫外線などの刺激でできるといわれるが、肌の新陳代謝が正常なら自然に改善されるという。

このほか、目の回りに乾燥や小じわ・たるみがあると、光がうまく反射されず、くまが目立ちやすくなる。目の回りはもともと保湿能力が低く乾燥や小じわが現れやすいので、保湿効果があるクリームを使うなどするといい。それでもくまが気になる場合は、しみなどを隠す化粧品のコンシーラーを使う手も。ほおの色に合わせたベージュのコンシーラーを選びがちだが、菅さんは「実は青いくまを隠すにはオレンジ系が向く」と、アドバイスする。

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色素の沈着、真皮層でも

茶色っぽいくまの原因となるメラニンの色素沈着。メラニンは通常は表皮にのみ存在するが、最新の研究から表皮の下の真皮層でメラニンの色素沈着が起きているケースがあることが分かってきた。

帝京大学医学部の渡辺晋一教授(皮膚科)が目の下のくまに悩む十数名の患者の皮膚を調べたところ、「全員に真皮層にメラノサイトがあった」。メラノサイトとはメラニンを生成する細胞で、通常は表皮の基底層にある。「真皮のメラノサイトが原因の疾患には顔の青あざの太田母斑などがある。目の下のくまもこうした『あざ』と近いものなのでは」

表皮のメラニンは肌の新陳代謝によってはがれおちるが、真皮のメラニンは「自然に消えることはまずない」。塗り薬や美白剤などは表皮のメラニンにしか効かないので、真皮にできたくまを薄くしたい場合は、レーザー治療が必要だという。

[日経プラスワン2010年9月4日付]

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