消える「赤プリ」 今、注目される豪華建築きらびやかな造り かつてあこがれの的

グランドプリンスホテル赤坂(共同)

「赤プリ」の愛称で広く知られる赤坂プリンスホテル(現グランドプリンスホテル赤坂、東京・千代田)が2011年3月末で営業を終了する。1983年に開業した丹下健三氏設計の新館はバブル期、若者のあこがれの的だった。時に周囲との調和を欠いた派手なバブル期を象徴する建物。各地に残るこうした建物は歳月を経て、解体される赤プリ新館のように愛着を感じさせる存在となっている。経営主体の倒産など憂き目に遭いながら、今も“現役”を続けるバブル期の建物を訪ねてみてはいかがだろう。

バブル期の建築の象徴ともいえる「プラザミカド」(東京都港区)

赤プリを筆頭にバブル期の建物が数多く残る東京・赤坂周辺。中でも異彩を放っているのは1990年に完成した「プラザミカド」ビルだ。円柱をつないだ野外ステージのようなデザインは鈴木エドワード建築設計事務所(東京・港)が手がけた。現役のオフィスビルには和食や火鍋などの飲食店のテナントも入る。08年に完成した大型複合ビル「赤坂サカス」に移転するまでは人気の高級中華料理店「赤坂璃宮」もプラザミカドのテナントだった。

交通 最寄りは東京メトロの赤坂駅、赤坂見附駅、永田町駅
主な建物
美安温閣(無機質な外観に神社「美喜井稲荷」を融合したオフィスビル、1984年完成)
元赤坂今西ビル(高松伸氏が設計した近未来の要塞のようなオフィスビル、91年完成)

 最近、プラザミカドに注目が集まったのは6月の民主党代表選。地下の会議・パーティー用スペースが議員の集会所に利用された。予約は30人以上から。料金は最低でも15万7500円かかる。夜になると、昼間とは雰囲気が変わり、ステージ風の造りのスペースでは何かしらイベントが企画されていそうな期待感が高まる。バブル期をしのぶ会合にはうってつけ。待ち合わせの場所にも好適だ。

→次ページは「和歌山県白浜町の岬にそびえ立つ要塞ホテル」

注目記事
今こそ始める学び特集