女性の体形の崩れ、予防は可能健康への配慮と体に合う下着を

まずはヒップ。若いころは横からみるときれいな半円形だが、次第に下の方が弓なりに曲がり(たわむ)、ウエスト周りのメリハリがなくなって、全体的に四角い形になる。最後は側面が削られたようになり(そげる)、内側に流れる。丸い形のバストも「そげる」「たわむ」「流れる」と変化、全体的に柔らかくなる。

美につながる節制

100人の女性のうち、約2割は若いころの体形をかなり維持できていた。この人たちに共通していたのは、「階段を使う」「食べ過ぎない」「たばこは吸わない」「お酒もほどほどに」というちょっとした健康への配慮と、体に合わせた下着選びだった。

体を横から見るとまるで重い荷物がぶらっ下がっているようなバストとヒップだが、太らなければ、この「荷物」は軽くすむ。下からしっかり支えあげて、揺れた時の衝撃は減る。

45年間の追跡調査が導き出した結果は「日々の健康維持が体の美にもつながる」という当たり前の内容だが、「これまでなんとなく体にいいと思われていたことを実践すると、月日を経てこれだけ美に影響するという具体例を示した意義は大きい」(人の体の形や変化などを研究する産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センターの持丸正明・研究センター長)。

将来の体形維持につながるのならば、日々の健康維持も三日坊主にならずにすむかもしれない。

(鴻知佳子)

[日本経済新聞朝刊2010年7月18日付]

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