国会はなぜ参議院と衆議院があるの?

明日はいよいよ参議院選挙の投票日。「菅(かん)さんの民主党はどこまでやれるかな」。新聞を広げていたお父さんがつぶやくと「去年も選挙あったよね」とニッくん。「それは衆議院のでしょ」と加わってきたケイちゃんも「どこが違うの? 同じ国会になぜ2つ必要なの?」と疑問がわいてきた。お父さんはあわててお母さんを呼んで説明を始めた。

予算・法律、異なる立場で検討

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お母さん 国会議事堂を正面から見ると、左右対称(たいしょう)の形をしてるわよね。向かって左が衆議院で、参議院は右。院が2つあるから二院制って呼ぶの。

ケイちゃん ふーん。

お父さん 国がどんな仕事にいくらお金をかけるかをまとめた年間の予算を決めたり、法律をつくったりするのが国会の仕事だったよね。この二院制には話し合いをじっくり慎重に進め、より多くの人の意見を反映させる狙いがある。

ニッくん どうやって?

お父さん 違った立場から考える、と言えばいいかな。たとえば任期も違って衆議院は4年。しかも首相が「大事な政策について選挙で国民の意見を聞きたいから解散する」って決めると、任期の途中でも全員やめなければならない。議員みんなが選び直しになるから総選挙ともいう。でも参議院には解散がなく任期も6年。急に選挙で大あわてという心配はないわけだ。

お母さん 選挙に出られる権利を被選挙権と呼ぶけど、衆議院が25歳以上なのに対し、参議院は30歳以上。同じ二院制のイタリアは、参議院にあたる院の被選挙権がなんと40歳以上よ。

お父さん 参議院は選挙区も広くて、それぞれの都道府県が1つの選挙区だ。

ケイちゃん 衆議院の選挙と比べて選挙カーを見かけないのは、そのためね。

お母さん タレントや知名度の高い人が多く出馬するのも参議院の特徴よ。

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