缶ビールを早く冷やすには?

予備調査としてまず、冷蔵庫で冷やしてみると、8度を下回るまで約4時間。「6~8度にするには5~6時間が目安」(サッポロビール広報室)。冷凍庫では30分ほどで約8度まで冷えたが長時間入れておくのはご法度。「ビールはマイナス4~マイナス5度で凍る。凍ると缶の変形や中身が噴き出す恐れがあり、成分も分離するので冷凍庫はおすすめできない」(アサヒビールの尾崎さん)という。

最初に試したのは(1)「ぬれタオルを巻き扇風機で風を送る」方法。水が蒸発する時に周囲の熱を奪う作用に期待したが効果はほとんどなし。「ビールの熱ではなく、主に周囲の空気の熱を奪ったのでは」(科学技術館の丸山さん)

次は接触面積にこだわり、冷たいもので缶を覆う方法。(2)「凍らせたタオルを巻く」は30分で約10度まで冷えたが、急冷といえるほどの効果はなし。(3)「保冷剤を巻く」は、20分で約8度、30分で約6度とまずまず。(4)「保冷バッグに缶を入れその上に保冷剤を置く」だけではほとんど冷えなかったので、効果的だ。(8)「缶を氷で覆う」は、氷詰めの冷却効果は高いものの、氷を大量に使うので効率的とは言いづらい。

効率良く冷やせたのが氷水。(5)「保冷バッグに缶を入れその上から氷を入れる」は30分で9度。これに対し、(6)「氷水」は5分で約8度、30分では約4度まで冷え、同じ分量の氷(500グラム)でも効果は大きく異なった。氷水は缶全体と接触しているが、氷だけだとすき間が大きい。また、氷で保冷バッグ内の空気は冷えるが「空気は水より熱を伝えにくい」(科学技術館の丸山さん)ため、冷やすのに時間がかかる。

氷水の効果をさらに高めるのが塩で、加えるとより低温の氷水ができる。(7)「氷水+塩(200グラム)」では氷水の温度がマイナス2.4度に。そのため、ビールは5分で約6度まで冷え、30分後には約1度と冷却効果が大きかった。

ただ、溶かす塩の量が多かったり、長時間入れたりすると凍ってしまう恐れもあるので注意が必要だ。

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