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パソコン・テレビ 画面調整で目の疲れ防ぐ

2010/5/6 日本経済新聞 朝刊

パソコンやテレビなどのディスプレーを長時間見ると、眼精疲労(疲れ目)やドライアイになりやすい。ただ、ディスプレーそのものが目に悪いという証拠はなく、明るさや周囲の環境などを調整すれば目にやさしくディスプレーと付き合えると専門家は指摘する。

都内在住の会社員、太田亜紀子さん(仮名、28)の悩みは目の疲れ。いつも目が乾燥しているようで、コンタクトレンズが入りづらいことがよくある。

太田さんの1日はテレビをつけることから始まる。通勤電車の中では「iPhone(アイフォーン)」でゲームをしたりインターネットをしたりする。会社では会議以外はほとんどがパソコンの前。帰宅途中の電車内では再びiPhoneでメールをチェックする。家に着くとまずテレビとパソコンに電源を入れ、就寝まで、テレビを見ながらブログを書いたりインターネットで調べ物をしたりする。

ディスプレーを使った作業を長時間すると、目の充血や痛み、視力障害、頭痛などを伴う眼精疲労になりやすい。また涙の量やまばたきが少ないドライアイになることもある。厚生労働省が2003年に実施した調査では、パソコンなどディスプレーを使い仕事をする人の8割近くが目の疲れや痛みを訴えていた。

ストレスも一因

原因は「近くのディスプレーを長時間見るため」と吉野眼科クリニック(東京・台東)の吉野健一院長。近くのものを見ようとすると、焦点を調節する目の筋肉が緊張し、目の疲労につながる。読書や勉強を長い時間続けると目が疲れるのと同様だという。

目の調節機能は加齢に伴い衰える。中高年はより疲れやすい。また、眼鏡やコンタクトレンズの矯正視力が合っていないと疲労しやすく、老眼になり始めだが矯正をしていない45~55歳の人では眼精疲労の人が多い。

使用時間が長いと、疲れ目になりやすい。日本大学の城内博教授(医療・福祉工学)は「パソコンを使った作業は本来1日4~5時間が限界」と指摘する。ただ、退屈な短時間作業などで精神的ストレスを感じることが疲れ目の原因のひとつともいわれており、「趣味などで楽しんで考えながら作業をすると、長時間でも眼精疲労になりにくいようだ」(吉野院長)。

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