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漁師の思い伝える御殿 宮城・唐桑  遠洋漁業の歴史漂う

2010/5/1 日本経済新聞 夕刊

唐桑(からくわ)は漁業をなりわいとしてきたまちだ。三陸沖はカツオやマグロが回遊する漁場で、半島の随所にある入り組んだ湾は定置網や養殖の適地。遠洋漁業の全盛期には乗組員が競うように唐桑御殿と呼ばれる豪壮な住まいを建てた。ときに襲来する津波や漁船遭難など海の災いを恐れながらも、海を愛し、海とともに生きてきた。

さっきまでいた奇岩や風穴のある景勝地の巨釜(おおがま)、半造(はんぞう)が小さく見える。早馬山ふもとの高台。目印は休憩スポットの漁火パークだ。唐桑半島のほぼ全景が見渡せる。すぐ近くに立つ海の殉難者慰霊碑の前で黙とう。半島の突端にある御崎神社に向かう。

100年前、1万匹以上とれる日も続いた、と立花博さん

観光案内をかねるビジターセンターに津波体験館がある。スクリーン映像に合わせて時折、座席が激しく揺れる。最後の津波シーンは迫力十分だった。

2月のチリ大地震による小規模な津波でも唐桑では養殖業などに被害が出た。巨釜の高さ16メートルの棒状の奇岩、折石の名前も、明治時代の津波で先端2メートルが折れたのが由来だと思い出す。

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