大型連休に行きたい花の名所何でもランキング花めでる癒やしの旅 人気

大型連休も目前。4月下旬から5月にかけておすすめの花の名所を専門家に選んでもらった。

〈東日本〉
1
1328ポイント
あしかがフラワーパーク(栃木県足利市)
 約1000平方メートルに枝を広げる大フジ棚4本のほか、80メートルの白フジトンネル、80メートルのきばなフジトンネルなどがあり、4月下旬から5月中旬にかけて、違う色のフジを楽しめる。5月16日までライトアップも。
「ここまでダイナミックなフジは他にはない」(庄子利男さん)、「紫、白、黄と違うフジが楽しめるのが魅力。特に白フジが圧巻」(並木陽子さん)
(1)4下~5中(2)900~1600円(咲き具合で変動)(3)0284・91・4939(4)JR両毛線の富田駅から徒歩10分。東武足利市駅からバスも(5月16日までの毎日と土日祝日)

〈西日本〉
1
1406ポイント
砺波チューリップ公園 (富山県砺波市)
 国内で最多の500品種、100万本のチューリップを観賞できる「2010となみチューリップフェア」を開催。隣接するチューリップ四季彩館では、100年前に誕生した貴重な品種の花壇などを見学できる。
「約2500平方メートルの大花壇でちょうの絵を表現する花絵は必見」(村田博之さん)、「5つの水車が連なる場所など、撮影スポットも豊富」(富本一幸さん)
(1)チューリップフェアは5月5日まで(2)1000円(3)0763・33・7716(砺波市花と緑の財団)(4)JR城端(じょうはな)線の砺波駅から無料バスで5分
〈東日本〉
2 
785ポイント
羊山公園芝桜の丘
(埼玉県秩父市)
 面積1万7600平方メートル。秩父のシンボル、武甲山を背景に40万株以上の芝桜が咲く。
「周辺には日帰り湯も多い」(庄子さん)
(1)4下~5上(2)300円(5月5日まで)(3)0494・21・3298(芝桜対策本部)(4)西武秩父駅から徒歩20分
3 
699ポイント
飯山市菜の花公園
(長野県飯山市)
 千曲川対岸も含め約35万平方メートルに菜の花が咲く。5月3~5日にライトアップ。
「唱歌『朧(おぼろ)月夜』の舞台ともいわれ、豊かな田園風景が広がる」(高橋建さん)
(1)4下~5上(2)無料(3)0269・62・3111(市役所)(4)JR飯山駅からバスで20分
4 
660ポイント
滝上公園
(北海道滝上町)
 約10万平方メートルの斜面が芝桜で埋まる。50年前、ミカン箱1つ分の苗から始まったという。5月22~30日はヘリコプター遊覧も。
(1)5中~下(2)500円(三分咲きの開花宣言翌日~見ごろ終了)(3)0158・29・2730(観光協会)(4)札幌から高速バスで3時間40分
5 
605ポイント
群馬県立つつじが岡公園
(群馬県館林市)
 江戸時代からのツツジ園。樹齢800年の古木、高さ5メートルの巨樹など1万株が咲く。
(1)4下~5上(2)300~600円(5月15日までのまつり中、咲き具合で変動)(3)0276・72・9122(まつり中のみ)(4)東武館林駅から臨時バスで10分(5月5日まで)

〈西日本〉
2 
351ポイント
春日大社神苑萬葉植物園
(奈良市)
 「藤の園」に20品種、約200本のフジが咲く。目の高さの花を間近に観賞できる。
「(3位になった)長谷寺とあわせて巡ってほしい花の名所」(小田展正さん)
(1)4下~5上(2)500円(3)0742・22・7788(4)近鉄奈良駅から徒歩25分
3
319ポイント
総本山長谷寺
(奈良県桜井市)
 「花のみてら」とも呼ばれ、階段の両側などに150種、7000株のボタンが咲く。
「フジやハナミズキも咲く」(稲葉教之さん)、「古寺の雰囲気と合う」(山本豊さん)
(1)4下~5上(2)500円(3)0744・47・7001(4)近鉄長谷寺駅から徒歩15分
4 
299ポイント
仁田峠のミヤマキリシマ
(長崎県雲仙市)
 ミヤマキリシマはツツジの一種で、雲仙に広く自生。仁田峠には約10万本が群生。
「荒々しい普賢岳と紫色の花の対比に自然の厳しさと優しさを感じる」(富本さん)
(1)5中~下(2)無料(3)0957・73・3434(観光協会)(4)温泉街から乗り合いタクシーで20分
5 
290ポイント
国営明石海峡公園
(兵庫県淡路市)
 ネモフィラの水色の花畑や多彩な色のリビングストンデージーなどの花畑がある。
「海の眺めもいい」(富本さん)、「関空の土取り場跡とは思えない」(和田博幸さん)
 (1)上記の花は4中~5上(2)400円(3)0799・72・2000(4)JR舞子駅から高速バスで20分

地域的に偏りがあるため、全国で点数を付けた後、東日本(新潟、長野、静岡県以東)と西日本に分けてランキングした。西日本は欧州の花畑を思わせるチューリップの名所、東日本は日本古来の植物のフジの名所と、東西で対照的なところが1位になったが、花の名所には流行があるようだ。ここ数年、自治体などから引っ張りだこなのが、チューリップと芝桜という。

花畑などの情報を集めたホームページ「花の名所案内」を15年前から運営する庄子利男さんは「チューリップは5年ほど前から。最近は芝桜を名所にする動きが目立つ」と話す。

いずれも色鮮やかで映えるうえに「比較的育てやすく、まず単年度で試し、うまくいったら本格的にといった形で挑戦しやすい」(小学館・全国四季花めぐり編集長の高橋建さん)からだ。

実際、短期間で名所になった例もある。山梨県富士河口湖町で開かれる「富士芝桜まつり」。今年で3回目だが、植えつけ面積は2万4千平方メートルに広がり、他の名所を脅かしつつある。

背景にあるのが、10年ほど前から続く花人気だ。日本観光協会(東京都中央区)の調べでは、2000年を境に旅先の行動として「季節の花見」を選ぶ人が増加。代わって「名所・旧跡」が減った。「温泉」も増えており、同協会の相京俊二さんは「花をめで温泉につかるような癒やしの旅が求められるようになった」と分析する。

日本にはもともと花を育てる伝統がある。園芸技術は江戸時代に大きく発達した。花好きの将軍が多く、武士にも花をめでる習慣が広まった。大名は江戸で生まれる新品種を国に送り、各地へブームが飛び火した。古くからある花の名所は、その名残ともいえる。

今年は天候不順で大型連休に見ごろ時期がかからない名所もありそうだ。花の咲き具合を確認してから出かけよう。

ランキング外ではこんなところも…

ランキングに入ったところ以外にも花の名所は多い。東北地方では、秋田県仙北市の「八津・鎌足かたくり群生の郷」を挙げる人が多かった。20万平方メートルの園内に32カ所の群生地があり、遊歩道を歩きながらめぐる。「薄紫の小さな花が群生する姿に癒やされる」(稲葉さん)

福島県須賀川市の「須賀川牡丹園」もおすすめ。「樹齢200年を超える古木をはじめ、約290種7千株あまりのボタンを観賞できる」(高橋さん)、「ボタンの育成に歴史と自負を感じる」(宮嶋さん)といった声が寄せられた。

中国・四国地方では、島根県松江市の中海に浮かぶ島にあるボタンの名所「日本庭園由志園」、鳥取県智頭町のドウダンツツジの催し「智頭どうだんまつり」を推す声があった。


表の見方 数字は選者の評価を点数化。(1)見ごろの時期または祭り期間(数字は月、上中下は上旬、中旬、下旬の略)東西の4位はいずれも大型連休中は咲き始めという(2)大人1人の入場料(3)問い合わせ先の電話番号(4)最寄り駅などからの行き方
調査の方法 事前調査で名所51カ所を候補に選び、専門家におすすめを挙げてもらった。別途、周辺の観光施設の充実度なども点を付けてもらった。桜の名所は除いた。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
稲葉教之(日本旅行グループ事業部マネージャー)▽小田展正(リクルート「関西じゃらん」編集長)▽河上喜介(阪急阪神交通社ホールディングス広報部課長)▽庄子利男(ホームページ「花の名所案内」代表)▽高橋建(小学館出版局「全国四季花めぐり」編集長)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)▽並木陽子(クラブツーリズムバス旅行部販売課長)▽宮嶋康彦(写真家)▽村田博之(オールアバウト「名所・旧跡」ガイド)▽山本豊(近畿日本ツーリスト国内旅行部)▽和田博幸(公益財団法人日本花の会主任研究員)
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