働き方・学び方

僕たちはどう働くか

若者よ、君の20年後の飯の種は「今存在しない仕事だ」 NPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹(6)

2013/11/26

今回は、高校生や大学生などの若者に向け「これからの時代に、どのように働くか」ということを語りたいと思います。

駒崎弘樹(こまざき・ひろき) 1979年東京都生まれ。99年慶応義塾大学総合政策学部入学。在学中よりITベンチャー経営に携わる。卒業後フローレンスをスタート、日本初の「共済型・訪問型」の病児保育サービスとして展開。13年4月に内閣府「子ども・子育て会議」委員に就任。 一男一女の父であり、子どもの誕生時にはそれぞれ2カ月の育児休暇を取得。

2011年8月のニューヨーク・タイムズ紙で米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソンさんの研究が発表されました。そこには「米国で2011年度に入学した小学生の65%は、大学卒業時、今は存在していない職に就くだろう」とありました。

確かに、僕が小学生だったころにドコモショップの店員という仕事はなかったし、WEBアプリのデザイナーもいなければ、社会起業家なんて職業はもちろんありませんでした。つまり20年後は、多くの人々が、今我々が想像だにしない仕事で飯を食っている可能性が高い、ということです。そう考えると、今皆さんが「ここの会社に入ったら、親も喜んでくれる」とか「この業界であれば合コンでモテる」等と考える企業や業界が、20年後に存在しているかというと、はなはだ怪しいです。

現にたかだか10年ほど前、僕の学生時代に就職偏差値(学生の入社したい人気度・難易度)が高かったのは、リーマン・ブラザーズでしたが、多額の投資資金とともに消えてなくなりました。また10歳離れた姉の時代は銀行が花形だったそうですが、「いじめられても、辞めたら外で生きられないから、しがみつく」と半沢直樹が原作で自嘲的に語るように、とても厳しい状況になっています。

僕たちの生きる時代は、どうやら半端ないスピードで変化しているようです。では、そこで職業人として生きるには、どのような能力が必要なのか。僕は個別の技術やスキルセットの土台となる「メタ能力」だと思っています。この能力には、大切な3つの要素があります。

■「学び続ける力」と「コラボする力」

1つ目は「学び続ける力」です。

世の中の変化に応じて、社会に出てからもさらに学び続ける。1つのスキルが陳腐化しても、次につなげていく。たとえば、経理のなかでも特に、非営利組織の経理をさらに学ぶ。そうすると、単なる経理業務とは異なる専門性を組み合わせることができ、希少性を高められます。

あるいは翻訳。今はグーグル翻訳などがあり、単に「英語を日本語に置き換える」という力だけでは十分ではなくなりました。けれど「医療分野の英語に詳しい翻訳者」となると付加価値が高まります。学び続けて専門性を獲得し、専門性を組み合わせていくことが重要です。

2つ目は「コラボレーション・リテラシー」です。日本は中国や韓国のように安いものを大量生産しても価格競争には勝てません。付加価値を高めて商品を売ることが必要になってきます。

そのためには異なる専門性の組み合わせが不可欠です。かつては同じセクションの人とだけ働くことが一般的でしたが、現在は、WEB製作一つとっても、フリーランスのデザイナー・インハウス(社内)のプログラマー・設計役のWEBマーケティングコンサルト、と異なる働き方をして、異なる技能を持っている人たちと、期間限定で働くのは当たり前。

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