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ブームの予感(日経MJ)

死に装束はドレスにしたい 自分で選ぶシニアが増加 フリル・花柄… 葬儀もおしゃれに

2013/11/3

自身の葬儀や遺産相続などの準備に取り組む「終活」が注目を集めるなか、自分の葬儀をおしゃれにしたいというシニア層が増えている。ドレス型の死に装束を生前に注文できるサービスが人気のほか、洋花をふんだんに使い、音楽演奏など結婚式のような演出を入れた葬儀を希望する人も目立つ。死を前向きにとらえたいとの考えが、葬儀を変えつつあるようだ。

フューネラルドレスを試着する女性=左。夫向けに男性用の衣装を注文するケースも目立つ(東京都新宿区の「ファイナル・クチュール」)

■「10万円で注文できるなんて安い」

16日の夕方、東京・新宿の「ファイナル・クチュール」を訪れた青木美智子さん(79)は、自分の葬儀の際に着用する「フューネラルドレス」を選んでいた。白や紫、ピンクなど様々な色のドレスを試着していく。「お葬式もお色直しがあったらいいのに」

普段からおしゃれに敏感な青木さんは、同世代の友人からファイナル・クチュールを勧められたという。数々のドレスに目移りしながらも、首もとにフリルが付いた約10万円のドレスに決めた。一度しか着ないドレスだが「10万円で注文できるなんて安い。腕の良い人にお化粧もお願いしなくちゃ」と話す。

ファイナル・クチュールを展開するAi(東京・港)では、8~9月の受注数が前年同期に比べ2倍に増えた。最近は特に自分用のドレスを注文する70~90代の女性が増えているという。中心価格帯は1着約7万円で、自分の衣装と合わせて夫向けに男性用を注文するケースも目立つ。

■「新しい旅立ち」ととらえるシニア増える

Aiの中田久子社長は「最近は自分の死を暗く考えるのではなく『新しい旅立ち』ととらえるシニアが多い」と話す。同社の衣装を購入する人は死に装束を「来世の晴れ着」と考え、自分の死に向けて楽しく生きようとする傾向が強いという。

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