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新顔が続々 SNS時代に読書会がはやる理由 リアルな出会いに満足感

2013/10/15

 初対面の人と読んだ本の感想を語り合ったり、おすすめの本を紹介してもらったり――。カフェや図書館を舞台に、本好きが集い、交流する催しが盛んに開かれるようになった。参加者同士が本を媒介に打ち解け、友人関係に発展する場合も多い。読書がつなぐ縁を追った。

■本交換で仲良く

 「あの芥川龍之介の若き日のはつらつとした姿は必見。イケメンで格好よく、口調もそれっぽくて……」

 「駅マニアの2人が『すごい駅』の魅力を話し続ける本。旅先で、駅は通り過ぎるだけではもったいない、という気分になってきます」

 9月下旬の昼下がり。東京・荻窪のカフェ「6次元」に15人ほどの本好きが集まり、書評合戦「ビブリオバトル」を楽しんだ。面白いと思う本を持ち寄り、1人5分の持ち時間で魅力を紹介する。質疑応答のあと最も読みたくなった本を皆で投票し、多数決で「チャンプ本」を選ぶ。

 駅の本を紹介した高畑亜紗美さん(31)は他の参加者と終了後も旅行やグルメ話で盛り上がった。その隣のテーブルでは熱い文士談議が繰り広げられ、参加者それぞれの人柄が垣間見える。

 紹介本がチャンプ本に選ばれた安村正也さん(45)は「これはという本を選んで紹介し驚きの反応が返ってくるのが楽しい」と話す。知る人ぞ知る本を手にすれば注目が集まる。安村さんは参加頻度の多い常連。ビブリオバトルで知り合った仲間が山梨で主宰すると聞き、グループ旅行もかねて仲間と「遠征」したこともある。

 企画したTokyoBiblio代表の稲川綾乃さん(35)は「バトルは連絡先の交換やフェイスブックでの友達申請につながっていく。本の発表は自己紹介みたいなもの。『この人とは話が合うかも』と自然に仲良くなる」と話す。

 本を交換し合う「ブクブク交換」もファンが多い。おすすめの本を紹介するところはビブリオバトルと同じだが、自分が持ってきた冊数分、欲しい本を持ち帰ることができる。自分が持ち込む本にはコメントを書き込んだ付箋を付け、名刺を挟んでおく。イベント後も関係がつながる仕掛けだ。

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