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「おせっかい」で地域貢献 大学生が汗を流す理由 イベント企画や観光振興策

2013/10/1

 地域の「おせっかい」役に大学生が名乗りを上げている。イベントの企画、観光振興策などを考え出し、まちづくりに積極的に関わろうと試みる。地元の人々と連携し、地域をつないでいくことが「自分の成長にもつながる」と話す、学生たちの思いを追った。

OSEKKAI祭りまで10日足らず。検討を重ねる地元の大学生(9月26日、兵庫県姫路市)

 「商店街を歩いている人に、最近あったいいことを書いてもらうのはどう? その場で写真も撮って」「地域の人がほっこりできることをしたいね」。9月9日、兵庫県のJR姫路駅前の商店街。事務所の一室に集まった大学生たちが、わいわいがやがやとアイデア出しに励む。10月5日、姫路市で「おせっかい」をキーワードに多世代の交流を図る参加型イベント「OSEKKAI祭り」を開催する、その準備で忙しいのだ。

■友人関係に閉塞感

 このイベントは、「幸せを呼ぶ『おせっかい』のススメ」の著者で、「利他の心で、自分が相手のために今できることを行動にしていこう」と呼びかける高橋恵さん(71)に感銘した姫路市の大学生たちが中心となって企画するものだ。

 当日のユニークな催しの一つが、大学生・専門学校生による「おせっかい選手権」。約150人が24チームに分かれ、姫路の街中に出て1時間内に「自分たちにできるおせっかい」を実践。その後、各チームが1分間のプレゼンテーションで競い、大賞を決める。

 選手権でチームリーダーを務める兵庫県立大学理学部3年の椿原可奈子さん(21)は「LINEやツイッターを使い、周りの学生を巻き込んでいきたい」と意気込む。

 同大学環境人間学部3年の遠藤すみれさん(21)も選手権のチームリーダーだ。中学3年まで過ごした高知の山奥では、近所のおじさんおばさんが通学路に立ち、声がけしたり暗い道を一緒に歩いてくれたりして安心できた。周りの人が必要とする「ありがたいおせっかい」を姫路の町に広げたい思いでいる。

 椿原さんも遠藤さんも、学校とアルバイトで淡々と過ぎる毎日や、表面的にしかつき合えない友人関係に閉塞感を抱いていた。だが、今は一転。目を輝かせながら「仲間と一緒に姫路の町に幸せの笑顔を増やしたい」(椿原さん)と張り切っている。

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