大きなおなかや幼児抱え…ママだって運動したい

ベビーカー使いランニング

出産後、運動をしたい女性にとって頭が痛いのは、子どもをどこに預けるかということ。そこで子どもを預けることなしに、一緒に運動できる「バギーラン」が人気を集めている。ランニング専用のベビーカーを使って走るものだ。

相模原市の女性会社員(31)はトライアスロンが趣味。早くレースに復帰しようと、産後数カ月で運動を再開し、バギーランを始めた。息子が1歳8カ月になった今でも、週に1回は人通りが比較的少ない早朝の遊歩道で、トレーニングをする。「息子はおもしろがっている様子。楽しく一緒に運動できる」と話す。

東京都世田谷区の自営業、蔵本理枝子さん(35)は、早朝の公園など人が少なく広い場所を選んでバギーランをする。「手軽さがいい」と語る蔵本さんもトライアスロンやマラソンが趣味。産後1カ月でランニングを再開し、6カ月後にはマラソンのレースに出場した。

蔵本さんがここまで早くレースに復帰できたのは、妊娠中も運動を続けていたからだ。水泳などを続け、出産予定日直前まで夫とウオーキングをしていた。「産後は赤ちゃんの抱っこで肩がこるといった体の不調を訴える女性が多い。運動をすることで血流が良くなり、体調を改善できている」という。

妊娠しやすい体作りを目指して運動量を増やそうとする女性もいる。

東京都在住の女性会社員(39)は、「妊娠するためには、運動するのがいいと本で読んで知った」と話す。もっと筋力をつけようと、歩いて30分程度の移動には車ではなく自転車を使い、エスカレーターを使わずに階段を上り下りし、できる限り運動を心がけている。「妊娠に向けて体調を整えながら美しさも追求できる。一石二鳥だ」と張り切っている。

適度な運動なら好影響

妊娠中や産後は、激しい運動をしてはいけないと考える人も多いが、実際はどうなのだろうか。妊婦の運動を推奨する、田中ウィメンズクリニック(東京都世田谷区)の田中康弘院長は「健康に問題がない妊婦であれば、ある程度激しい運動をしても胎児に影響を及ぼすことはない」とみている。「むしろ安静にしすぎていると、筋力や体力が落ちてしまい、難産になってしまう可能性がある」とアドバイスする。

田中院長は、40分ほどのランニングやウオーキングといった有酸素運動を週3回するようにすすめている。妊娠13週を過ぎれば初期の流産のリスクが減るため、妊娠前と変わらぬ運動をしても問題ないという。出産の前日まで運動は続けてよく、産後は1カ月後から再開が可能だという。

早産への影響については「細菌感染が主に影響している。ランニングなどの運動が早産を招くことはほとんどない」と話す。逆に、適度に運動することは「免疫細胞の働きを高め、早産につながる細菌感染を予防できるだけでなく、つらいおなかの張りを軽減する効果も期待できる」という。

もちろん、適切な運動の仕方や運動量には個人差があり、無理は禁物だ。けがや事故に注意し、公の場所では周囲の迷惑にならないような配慮も必要だ。運動の仕方は医師や専門のインストラクターなどに相談してみるといいだろう。

注目記事
今こそ始める学び特集