大きなおなかや幼児抱え…ママだって運動したい

妊娠中や出産後も激しい運動をして汗を流す女性が目立ってきた。独身時代にマラソンなどの趣味を極めた女性のほか、出産後も体力を維持しながら美しさを保ちたいと考える女性が運動に励んでいる。体を動かすのが楽しいと、大きなおなかや幼子を抱えながら、トレーニングを続ける母親たちを追った。

「ストレスを発散」

「骨盤の動きを意識して。ワン、ツー、スリー」。8月上旬、日本マタニティフィットネス協会(東京都目黒区)が東京都内で開いた妊婦向けエアロビクスクラスでは、妊娠13週目から臨月間近までの妊婦十数人が軽快な音楽に合わせて激しくエアロビクスのステップを踏んだ。

大きなお腹を抱えながら、エアロビクスに励む(東京都世田谷区の日本マタニティフィットネス協会のクラス)

参加者は、妊娠前から運動をしていて妊娠中も運動を継続したい人、体力づくりのために妊娠後に運動を始めた人など様々。参加希望者が増えているのとともに、インストラクターのニーズが高まっており、同協会の免許を持つエアロビクスインストラクターは約2000人に達した。半数は助産師の資格をもつ。

現在第2子を妊娠中で、妊娠13週目から同クラスに参加している東京都在住の主婦、松本麻里さん(36)は、第1子を妊娠した時に運動を始めた。「1人目の出産はスムーズで産後の回復も早かった。いまでは運動するのが当たり前になっている」と話す。

川崎市在住の主婦、石井麻由さん(37)は現在、妊娠10カ月目。高齢出産の不安もあり、5カ月目から運動を始めた。「運動を始めてストレスを感じなくなった。運動すると、たくさんご飯が食べられる。妊娠前より健康」と満足そうだ。

同協会のチーフディレクターを務める小林香織さんは「最近は、妊娠中も産後もおしゃれで美しくありたいと考える女性が増えている」と強調。「妊娠中の運動は、深い呼吸をするようになるため、胎盤の血管を通じて栄養を胎児に行き届きやすくする効果もある」と語る。

このようなクラスに入らず、独自にトレーニングを積む女性も多い。静岡県沼津市の主婦、藤井智美さん(28)は、妊娠前はほとんど運動をしたことがなかった。妊娠後、体重が急増したため、5カ月目に運動を始め、週2~3回、1時間のランニングとウオーキングを出産直前まで続けた。筋力がついたためか、出産は病院に到着後30分で終わったそうだ。

「運動をしないと体がなまって気持ち悪くなる」。藤井さんは出産後2カ月たった今も運動を続けており、自宅に導入した自転車マシンを週に3~4回こいでいる。

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