岡田准一「壮大な愛感じて」 映画「永遠の0」完成12月に全国公開

作家・百田尚樹氏のベストセラー「永遠の0」が映画化され、今年12月21日に全国公開する。7月22日、東京都内のホテルで映画完成報告会が行われ、原作者の百田氏のほか、映画「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズで知られ、今作のメガホンをとった山崎貴監督やゼロ戦パイロット役で主演した岡田准一、その孫役の三浦春馬、岡田の妻役の井上真央が出席した。

佐伯健太郎を演じた 三浦春馬
主人公の妻・松乃を演じた井上真央

物語は、祖母の葬儀の日に実の祖父・宮部久蔵(岡田)の存在を知らされた佐伯健太郎(三浦)の視点で進む。ゼロ戦パイロットとして天才的な操縦技術を持ちながら、生きることに執着し、仲間から「臆病者」と蔑まれた宮部の実像を調べようと、健太郎は彼を知る人たちを訪ね歩く。「家族の元に帰る」ことを妻・松乃(井上)と娘に誓った宮部がなぜ特攻を志願したのか、その謎が解き明かされていく。

原作小説は2006年に刊行され、口コミで息の長いヒットとなった。「父は大正13年(1924年)生まれで、戦争を体験した苦しい世代。私は子どものころから父に戦争の話を聞かされて育った。だが、(父は)自分の子どもには戦争を語っても孫には話をしなかった。私より下の世代に語りつぐつもりで(この作品を)書いた」と百田氏。

山崎監督は「特攻について考え、戦争という題材に本格的に取り組んで映画として勝負したいと思った」と語る。山崎監督の作品といえばVFX(視覚効果)の多用で知られるが、「お客さんの気持ちが離れないよう、できるだけ本物に近づけようと(技術的な)ハードルを高くした」と振り返る。ゼロ戦の空戦シーンや空母・赤城のCG合成などにも妥協せず高いレベルを追求したという。

主演の岡田は宮部を「他人の人生のために生きることができる男」と解釈し演じたという。「(作品から)壮大な愛を感じてほしい」と話す。三浦はこの映画に出演したのを機に、自分自身の祖父が戦時中、特攻のために飛行機の技術を学んだ予備学生だったことを知ったと明かした。井上は「戦争映画とひとくくりにするのではなく、愛と生命力あふれる作品。私と同世代の人たちにも見てほしい」と話した。

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