世界で変身したカップヌードル、食文化の縮図編集委員 小林明

シンガポール・フィリピン・香港・上海はシーフード味

インドネシア版はスパイスの利いたチキン味が基本。イスラム教徒が多いため、豚由来の原料は使っていない。これに対して、シンガポール版、フィリピン版、香港版、上海版は魚介のうまみが利いたシーフード味が基本。日本の「シーフードヌードル」に似た白濁のスープで、イカ、カニ風味のかまぼこなどの具材が入っている。香港、上海(広東も含む)では「合味道」(ハップメイドーと発音)という統一ブランドで展開しているが、パッケージには「CUP NOODLES(カップヌードルズ)」と英語も表記されている。「80后」(1980年代生まれ)や「90后」(90年代生まれ)と呼ばれる若者層に受けているそうだ。

日本版は71年に生まれた世界初のカップ麺。麺にはつるみがあり、スープにはしょうゆ、塩、香辛料のほか、チキンや豚のエキスが入っている。具材はエビ、たまご、ねぎに加えて、コロッとした味付け豚肉。容器は2008年にポリスチレンから紙を使用した「ECOカップ」に変更した。環境面への配慮からだ。

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