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実力は暴力団以上か「半グレ」の恐るべき素顔 警視庁発

2013/7/9

明確な組織や活動拠点を持たないという点で、既存の暴力団より取り締まりが難しいとされるのが「半グレ」だ。「半分グレている」から半グレ。暴走族「関東連合」(解散)OBグループなどがその例で、ところかまわぬ暴力行為などにより、新たな社会的脅威として浮上してきた。警察庁は今春、半グレを「準暴力団」と位置付け、警視庁などがメンバー構成や資金源の実態把握を進めている。

■「半分」どころではない凶悪さ

「半グレ」とみられる集団による暴行事件があった現場(2012年9月2日、東京・六本木)

半グレは「完全にグレている」暴力団と一般市民との中間にある存在として、「愚連隊」のような意味合いもこめて、警察内部などで使われてきた。主に暴走族OBらが成人し、東京・六本木など都市部の繁華街に進出したグループを指す。

半グレとはいいながら、いったん暴力行為に及べば「半分」の語感とは程遠い凶悪さを見せる。昨年9月には六本木の有名クラブ店「フラワー」になだれ込んできた男たちに男性客が金属バットで頭などをなぐられて死亡する事件が起き、関東連合OBらが逮捕、起訴された。男性は対立するグループ幹部との人違いで襲われたとみられる。

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが関東連合関係者に暴行を受けた事件(2010年11月)以来、半グレを注視していた警察は、無関係の市民が犠牲になったフラワー事件で危機感を一層強めた。

警察庁は3月、半グレを準暴力団と位置付け、「明確な組織性はないが集団的・常習的に暴力行為などを行うもの」と定義。関東連合OBらや、中国残留孤児2、3世を中心とした「怒羅権(ドラゴン)」などを積極的に取り締まるよう全国警察に指示した。

半グレの特徴は、既存の暴力団のようなピラミッド型の組織や事務所を持たない点だ。

現在50人以上いるとされる関東連合OBらは飲食業、不動産業、芸能プロダクション、風俗業、アダルトビデオ制作など多分野に進出。それぞれ「正業」を持ちながら、学年ごとのリーダー(総長)を中心とした縦横の関係を維持している。暴走族時代から続く「同窓会的な強い結束」(捜査関係者)の下、他のグループとの抗争や暴力事件を繰り返してきた。

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