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ブームの予感(日経MJ)

芝耕作に草刈機まさお…農機、名付け親はダレジャ 筑水キャニコム、会長のダジャレ快調

2013/7/7

「草刈機まさお」「主役 芝耕作」……。ダジャレを使ったユニークな商品名で異彩を放つのが農業機械製造の筑水キャニコム(福岡県うきは市)だ。思わず笑ってしまう商品名が販売店や利用者に大ウケ。海外にも「ブッシュカッタージョージ」などの商品名で打って出た。ダジャレネーミングのセンスと効果のほどは?
手前左から「北国の春…お」「男前刈清」「草刈機まさお」「おでかけですカー」「三輪駆動静香」「ピンクレディまごの手カエデ」。後方は「ブッシュカッタージョージ」
「草刈機まさお」に乗る筑水キャニコムの包行均会長(福岡県うきは市)

商品名の名付け親は包行(かねゆき)均会長だ。ダジャレネーミングの効果を聞くと「バツグンですよ。へっへっへ」と目尻を下げる。

「初めて訪問する販売店でも、商品名の話題だけで30分以上盛り上がるんですよ」(国内営業本部の西村峰利本部長)。次期商品の名前のアイデアを持ち込む販売店や購入者も少なくない。

農作業用運搬車や草刈り機は数十万円から数百万円と高額。そのわりには人目に付かない場所で使われ、アルファベットや数字の商品名ばかりと地味な存在だ。「愛情を持って開発した商品の名称が堅苦しいと、商品に込めた思いがお客様に伝わらない」(包行会長)と1980年から商品名に凝り始めた。

調子づいたのは看板商品になった草刈機まさおだ。試作機のテストの際、その切れ味の鋭さに「どんな草でも真っ青」と感じた。草刈り機で真っ青――。ふと、福岡県出身の俳優、草刈正雄さんの顔が思い浮かんだ。

製品に表示された「ブッシュカッタージョージ」のロゴ

ほかにも、外出時に隣近所で「おでかけですか」と声を掛け合った昭和時代の触れ合いを表現した電動シニアカー「おでかけですカー」、草を刈るだけでなく、格好良く仕上げられる草刈り機「男前刈清(おとこまえがりきよし)」などダジャレ商品は200種類以上に及ぶ。

技術に関しては業界初、世界初にこだわり、社員が利用者のもとへ足を運んで意見を聞き、改良も重ねる。だが、いくら性能が良くても商品名が地味だと売れない。

たったひと言ですべてが伝わる、心が打たれる、耳に残って離れない――。ダジャレにはこうした要素を盛り込む。アイデアの源泉は「新聞や雑誌、テレビでニューヒーローを気にするが、女性週刊誌の芸能ネタは最高だね」(包行会長)。

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